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マットレスの190Nと210Nの違いはどれくらい?具体的な商品例で解説!

190N 210N 違い

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必ずしもニュートン値が寝心地を決めるものではありません。しかし一方で、タンスのゲン純高反発マットレスのように、1層構造のウレタンマットレスの場合は、硬さ(ニュートン数)の指標がだいじな判断材料となります。また、同様にウレタンマットレスの場合は密度も見逃してはいけない指標です。

この記事では、190Nと210Nのマットレスの違いがどれくらいのものなのかを解説。見落としがちな「密度」についてもあわせて解説していきます。

この記事の監修者
今 真一

今真一
上級睡眠健康指導士第782号


【上級睡眠健康指導士第782号】睡眠(いびき・不眠等)に関わる悩みや疑問を解決するアドバイザーとして活動。他、寝具にも精通しており寝具レビューYouTubeの運営もおこなっている。

目次

【結論】「190N」と「210N」はどっちがどんな人におすすめ?

わかりやすいので、ここではタンスのゲン純高反発マットレスの「190N」と「210N」の2つを例にとって結論付けていきます。

タンスのゲン純高反発マットレス商品情報

190N
価格:6,999円
厚さ:10cm
重さ:4.9kg
密度:25D

210N
価格:12,999円
厚さ:10cm
重さ:9.51kg
密度:30D

190Nは、数値ほど硬い印象はなく、ふわふわ感の伴う硬さです。一方で、210Nは密度が30Dと5D高く、寝心地はしっかり硬め。

体重が軽めなら190N、重ためなら210N

体重だけで考えると、およそ70kg程度が分かれ目となるでしょう。例えば、70kg以下なら190N、70kg以上なら210Nがおすすめといった具合です。

厚さは10cmと十分にありますが、190N・25Dだと、ガタイが良い場合に床付きする可能性が高いです。

硬めが好みなら210N、適度な硬さが好みなら190N

210Nは、いわゆる硬めの寝心地です。敷布団のように硬い寝心地、腰が沈まない硬い寝心地というイメージを持ってマットレス選びをされている場合は、210N・30Dが合いやすいでしょう。腰のサポート性を重視する場合は、210Nがおすすめです。

一方で、硬めがいいけど少しは柔らかさも欲しいという方は、190N・25Dを選ぶと満足しやすいです。

あお向けやうつ伏せが多いなら210N、横向きが多いなら190N

寝姿勢で見ると、仰向けやうつ伏せで寝ることが多い人には、210N、横向き寝が多い人は190Nの硬さが快適と感じられやすいです。

より硬めの210Nは、横向き時で肩への圧迫感を感じる可能性が高いです。

土台として下に敷布団の下に敷いて使うなら210N

タンスのゲン純高反発マットレスは基本的に1枚で使用できます。しかし、手持ちの敷布団を使いたいという方もいるでしょう。その場合、密度が高く、よりしっかりした寝心地の210N・30Dの方を選ぶと良いでしょう。

190N・25Dだと土台としては、やや頼りなく、密度から考えられる耐久性も低いためおすすめできません。

耐久性が高く、より長い使用期間を想定しているなら210N

耐久性は「硬さ(N)」ではなく「密度(D)」を参考にします。それぞれの密度をみると、190Nは25D、210Nは30Dです。

密度推定寿命
25D以下1〜2年程度の耐久性
30D前後5〜8年の耐久性
40D以上10年以上の耐久性

上記の表に当てはめると、190N・25Dが1〜2年程度の耐久性、210N・30Dが5〜8年の耐久性となります。長く使いたい場合は、より密度の高い210N・30Dを選ぶことをおすすめします。

マットレス190Nと210Nの硬さや寝心地の違い

190Nと210Nの硬さにはわずかな違いがありますが、ここでは密度の概念抜きに、単純な硬さ(ニュートン)による違いを解説しています。

硬さの違いは約10%程度

190Nと210Nのマットレスの硬さの差は、約10%程度とされています。この10%という差は一見すると小さく感じるかもしれませんが、実際に寝てみるとその違いをはっきり感じる人も多いです。

一般的に、数値が高いほどマットレスは硬くなりますので、210Nの方が190Nよりもやや硬いといえます。硬さが10%異なることで、体重のかかり方やマットレスが沈む深さが変わり、寝返りの打ちやすさや身体の支え方が異なってきます。

寝心地は体重や好みによって異なる

マットレスの寝心地は、個々の体重や好みによって大きく異なります。例えば、体重が軽い人は、190Nのマットレスでも十分なサポートを感じられる場合があります。一方、体重が重ためな人は、190Nでは柔らかいと感じ、210Nの方がしっかりと身体を支えてくれると感じることが多いです。

「体重が重ため」とは、70kg以上のことを指します。

また、寝心地の好みも個人差があります。柔らかめのマットレスが好きな人もいれば、しっかりとした硬さを求める人もいます。このため、自分の体重や好みを考慮し、最適な硬さを選ぶことが大切です。

マットレス190Nと210Nの耐久性と寿命の違い

マットレスの耐久性は、基本的に密度や復元率が大きく関わります。しかし、よりニュートン値が高く硬い方が、長い寿命となるケースもあります。

210Nのマットレスは、190Nよりも硬いため、長期間使用しても形崩れしにくい傾向です。特に、体重が重い人が使用する場合、耐久性の高いマットレスはより長持ちしやすいことも考えられます。

一方、190Nのマットレスは柔らかめで、「沈みこんだ分、元の厚みに戻る」という復元を、210Nのときよりも多く繰り返します。沈み込みの深さが浅めになる方が、寿命を迎える年数が遅めとも考えることも可能です。

自分の体重や使用状況に合わせて、最適なニュートン数のマットレスを選ぶことで、マットレスの耐久性を保つことができ、結果的に長期間快適な睡眠を得ることができるでしょう。

実際に試して寝返りのしやすさを確認する

マットレスの選び方で重要なのは、実際に寝てみて試すことです。190Nと210Nの違いは数値では説明できますが、最終的には自分の身体に合うかどうかが鍵となります。特に寝返りの打ちやすさは、寝心地を大きく左右する要素です。

実際にマットレスの上で寝転がってみて、寝返りがスムーズに打てるかどうか、体全体がしっかり支えられているかを確認することをおすすめします。店舗で試し寝ができる場合は、必ず自分で試してから選ぶとよいでしょう。

【要確認】ニュートンと密度の関係性|必ずしもNが高ければ硬いわけではない

ウレタンマットレスには、ニュートン(N)の他に密度(D)があります。簡単にそれぞれの用語を解説すると以下のとおり。

指標意味硬さとの関係
密度
(D / kg/m³)
ウレタンの“中身の詰まり具合”。単位体積あたりの重さ。高いほど耐久性・反発力があるが、硬さとは直結しない。
ニュートン(N)荷重をかけてウレタンがどれだけ沈むかの硬さ指標。高いほど沈みにくく=硬い。

「190N/25D」と「150N/35D」を比較するとどっちが硬い?

この記事では「190N/25D」の商品を例に出していますが、例えば「150N/35D」の商品と比べたときの差を解説していきます。

各スペックの特徴

190N・25Dのマットレス
→ 「硬いけど、密度が低いためやや軽めで耐久性は控えめ」

150N・35Dのマットレス
→ 「少し柔らかめだけど、密度が高いため反発力がありズッシリ感がある」

数値上は190Nの方が明らかに“硬い”印象を与える設計。ただし、密度が25Dとやや低めなため、長時間使った際の沈み込みやヘタリは早めに出る可能性があります

一方、「150N/35D」のマットレスは、ニュートン値こそ少し低く、柔らかめに感じられるものの、35Dという中程度以上の密度により、しっかりと身体を支え返す粘りや反発力があり、沈み込みすぎない安心感があります。また、耐久性の面でもやや優れているため、トータルで見ると「適度な柔らかさ」と「へたりにくさ」のバランスが取れた設計といえます。

指標190N/25D150N/35D
体感の硬さ硬めやや柔らかめ
弾力性やや乏しい(やや軽め)粘りのある支え感
沈み込み少ないが面で支える感覚は弱め沈み込みすぎず、包み込まれるような支え
耐久性やや低め中程度で安定
向いている人しっかり硬めが好み/体重が重めやや柔らかさを求める/長く使いたい人
監修者コメント
今 真一

今真一
上級睡眠健康指導士第782号


結論としては、瞬間的な“体感の硬さ”では 190Nの方が硬く感じやすいが、35Dの方は密度が高く“沈み込みにくい粘り”があり、結果的に硬さに近い印象を与えることもあるということです。また、後者の方がウレタンマットレスとしては高品質であると考えることもできます。

密度×ニュートンと硬さの感じ方の関係表

ウレタンマットレスを選ぶ際に多くの方が注目するのが「密度(D値)」と「ニュートン(N値)」です。この2つの数値は、耐久性や寝心地の違いを知るうえで非常に重要な指標です。

以下に、密度を25Dから50Dまで、ニュートン値を120N〜200Nまでの組み合わせで、実際の硬さの感じ方をまとめた一覧表を作成しました。
寝心地の違いや、どんな人に向いているかの目安としてぜひ参考にしてください。

密度×ニュートン

スクロールできます
密度\N120N
(柔らかめ)
150N
(中間)
180N
(やや硬め)
200N
(硬め)
25D
低密度
非常に柔らかい
軽量体型向け
やや柔らかめ
軽量体型向け
表面硬めでも芯が浅い
軽〜中肉向け
硬めだが沈む
軽め・背面サポート重視の方
30D
低密度
包み込む柔らかさ
細身体型・女性向け
やや柔らかめ
中肉中背〜女性に◎
適度な硬さ
中肉中背におすすめ
やや硬めだが軽量
体重軽めの男性に
35D
中密度
沈み込みあり
やや細め〜普通体型向け
中間の沈み込み
中肉中背向け
しっかり支える
中肉〜重め体型に◎
やや硬め・安定感あり
やや重め体型向け
40D
高密度
柔らかいが下支えあり
中肉中背に最適
バランス型
やや重めもOK
硬めで沈みすぎない
がっしり体型に◎
非常に硬め
筋肉質・重め体型向け
45D
高密度
高密度で粘りあり
普通体型に快適
体を支える力が強い
中肉〜がっしり向け
反発強めで寝返りしやすい
重め体型向け
硬め・高反発
重め・腰痛対策に
50D
高密度
柔らかさと重さあり
中肉中背向け
沈みにくく快適
中〜重め体型に適応
強い支えと反発力
重め・腰に不安がある方
非常に硬く安定性◎
がっしり・大柄な方に
体型の表示について詳細はこちら

軽め体型

  • 目安:〜50kg前後(細身/小柄)
  • 骨格が華奢で体圧が一点に集中しにくい。
  • 柔らかめ・低反発マットレスでも沈みすぎず、快適に感じやすい。
  • 硬すぎると背中が浮いてしまい寝心地が悪化することも。

中肉中背体型

  • 目安:50〜65kg前後(標準的体型)
  • 骨格・筋肉量のバランスがよく、多くのマットレスで適応しやすい。
  • 密度30D以上/ニュートン150N前後の中間スペックが快適。

重め・がっしり体型

  • 目安:65kg〜(大柄/筋肉質/体格がしっかり)
  • 体圧が強く、柔らかすぎるマットレスでは沈み込みすぎて姿勢が崩れる。
  • **高密度(40D〜)× 高ニュートン(180N〜)**が、沈みすぎを防ぎつつしっかり支える。

同じ「硬め設計」とされていても、密度の違いによって沈み込み具合や反発感、フィット感が異なります。高密度タイプはやや重くなりますが、その分しっかり身体を支える力に優れており、体圧分散性や耐久性を重視したい方におすすめです。

一方で、低密度でもニュートン値が高ければ表面的には「硬く」感じることが多く、軽さやコストを重視したい方にはこちらが向いています。

以上を念頭に入れながらマットレスを探すと、なんとなく自分に合った商品がわかってくるはずです!

監修者コメント
今 真一

今真一
上級睡眠健康指導士第782号


「寝心地」は単純に“硬い・柔らかい”では語れません。ニュートン値が高くても、密度が低ければ長期的に見ると沈み込みやヘタリが起こりやすくなります。
一方で、密度が高いマットレスは身体のラインに沿ってじんわりと支え、“硬すぎず・柔らかすぎず”の理想的な寝姿勢を保つ助けになります。寝返りのしやすさや腰のサポート力を重視する方には、密度40D以上×150〜180N程度の中間スペックがバランス良くおすすめです。

20D以下のウレタンマットレスは使い物にならない?

結論から言うと、「20D以下のウレタンマットレス」は一般的に“長期使用には不向き”で、寝具としては使い物にならないことが多いです。

20D以下のウレタンは使い物にならない理由
  • 密度が低すぎて耐久性が極端に悪い
  • 荷重分散性が乏しく、体圧を支えきれない
  • 断熱性・通気性にも難あり

20D以下の低密度ウレタンは、中身がスカスカで耐久性が極端に低く、体圧を支えきれずに底付きや寝疲れを感じやすいうえ、通気性や断熱性にも乏しく、夏は蒸れて冬は冷えるなど快適性にも欠けるため、寝具としての使用には不向きです。

監修者コメント
今 真一

今真一
上級睡眠健康指導士第782号


そもそも、20D以下のウレタンマットレスは市場で見ることは現実的にないと思います。ただし、詰め物として使われることもあります。その場合、芯材がしっかりしているなら許容範囲であるといえます。

まとめ

190Nと210Nのマットレスの違いは、硬さや寝心地、耐久性に影響を与えます。190Nは柔らかめで体重が普通程度の人や硬い中に柔らかい寝心地も求める人に最適です。一方、210Nは硬めで、体重が重い人や硬いマットレスが好みの人に適しています。

寝心地は密度の大きさにも大きく左右されます。ニュートン指標を参考にするなら、密度についての正しい理解が必要です。

また、耐久性や寿命についても、210Nの方が長持ちする傾向がありますが、体重や使用環境によって異なります。最適なマットレスを選ぶためには、実際に試して自分の体に合うかどうかを確認することが大切です。

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この記事を書いた人

【上級睡眠指導士782号】 身長175㎝/体重62㎏。睡眠の質を高める寝具の重要さに気づいて7年経つ寝具選びのプロ。腰痛にやさしいマットレスが特に好き。寝室はマットレスだらけです。

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