必ずしもニュートン値が寝心地を決めるものではありません。しかし一方で、タンスのゲン純高反発マットレスのように、1層構造のウレタンマットレスの場合は、硬さ(ニュートン数)の指標がだいじな判断材料となります。また、同様にウレタンマットレスの場合は密度も見逃してはいけない指標です。
この記事では、190Nと210Nのマットレスの違いがどれくらいのものなのかを解説。見落としがちな「密度」についてもあわせて解説していきます。
【結論】「190N」と「210N」はどっちがどんな人におすすめ?
わかりやすいので、ここではタンスのゲン純高反発マットレスの「190N」と「210N」の2つを例にとって結論付けていきます。
タンスのゲン純高反発マットレス | 商品情報 |
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190N | 価格:6,999円 厚さ:10cm 重さ:4.9kg 密度:25D |
210N | 価格:12,999円 厚さ:10cm 重さ:9.51kg 密度:30D |
190Nは、数値ほど硬い印象はなく、ふわふわ感の伴う硬さです。一方で、210Nは密度が30Dと5D高く、寝心地はしっかり硬め。
体重が軽めなら190N、重ためなら210N
体重だけで考えると、およそ70kg程度が分かれ目となるでしょう。例えば、70kg以下なら190N、70kg以上なら210Nがおすすめといった具合です。
硬めが好みなら210N、適度な硬さが好みなら190N
210Nは、いわゆる硬めの寝心地です。敷布団のように硬い寝心地、腰が沈まない硬い寝心地というイメージを持ってマットレス選びをされている場合は、210N・30Dが合いやすいでしょう。腰のサポート性を重視する場合は、210Nがおすすめです。
一方で、硬めがいいけど少しは柔らかさも欲しいという方は、190N・25Dを選ぶと満足しやすいです。
あお向けやうつ伏せが多いなら210N、横向きが多いなら190N
寝姿勢で見ると、仰向けやうつ伏せで寝ることが多い人には、210N、横向き寝が多い人は190Nの硬さが快適と感じられやすいです。
土台として下に敷布団の下に敷いて使うなら210N
タンスのゲン純高反発マットレスは基本的に1枚で使用できます。しかし、手持ちの敷布団を使いたいという方もいるでしょう。その場合、密度が高く、よりしっかりした寝心地の210N・30Dの方を選ぶと良いでしょう。
190N・25Dだと土台としては、やや頼りなく、密度から考えられる耐久性も低いためおすすめできません。
耐久性が高く、より長い使用期間を想定しているなら210N
耐久性は「硬さ(N)」ではなく「密度(D)」を参考にします。それぞれの密度をみると、190Nは25D、210Nは30Dです。
密度 | 推定寿命 |
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25D以下 | 1〜2年程度の耐久性 |
30D前後 | 5〜8年の耐久性 |
40D以上 | 10年以上の耐久性 |
上記の表に当てはめると、190N・25Dが1〜2年程度の耐久性、210N・30Dが5〜8年の耐久性となります。長く使いたい場合は、より密度の高い210N・30Dを選ぶことをおすすめします。
マットレス190Nと210Nの硬さや寝心地の違い
190Nと210Nの硬さにはわずかな違いがありますが、ここでは密度の概念抜きに、単純な硬さ(ニュートン)による違いを解説しています。
硬さの違いは約10%程度
190Nと210Nのマットレスの硬さの差は、約10%程度とされています。この10%という差は一見すると小さく感じるかもしれませんが、実際に寝てみるとその違いをはっきり感じる人も多いです。
一般的に、数値が高いほどマットレスは硬くなりますので、210Nの方が190Nよりもやや硬いといえます。硬さが10%異なることで、体重のかかり方やマットレスが沈む深さが変わり、寝返りの打ちやすさや身体の支え方が異なってきます。
寝心地は体重や好みによって異なる
マットレスの寝心地は、個々の体重や好みによって大きく異なります。例えば、体重が軽い人は、190Nのマットレスでも十分なサポートを感じられる場合があります。一方、体重が重ためな人は、190Nでは柔らかいと感じ、210Nの方がしっかりと身体を支えてくれると感じることが多いです。
また、寝心地の好みも個人差があります。柔らかめのマットレスが好きな人もいれば、しっかりとした硬さを求める人もいます。このため、自分の体重や好みを考慮し、最適な硬さを選ぶことが大切です。
マットレス190Nと210Nの耐久性と寿命の違い
マットレスの耐久性は、基本的に密度や復元率が大きく関わります。しかし、よりニュートン値が高く硬い方が、長い寿命となるケースもあります。
210Nのマットレスは、190Nよりも硬いため、長期間使用しても形崩れしにくい傾向です。特に、体重が重い人が使用する場合、耐久性の高いマットレスはより長持ちしやすいことも考えられます。
一方、190Nのマットレスは柔らかめで、「沈みこんだ分、元の厚みに戻る」という復元を、210Nのときよりも多く繰り返します。沈み込みの深さが浅めになる方が、寿命を迎える年数が遅めとも考えることも可能です。
自分の体重や使用状況に合わせて、最適なニュートン数のマットレスを選ぶことで、マットレスの耐久性を保つことができ、結果的に長期間快適な睡眠を得ることができるでしょう。
実際に試して寝返りのしやすさを確認する
マットレスの選び方で重要なのは、実際に寝てみて試すことです。190Nと210Nの違いは数値では説明できますが、最終的には自分の身体に合うかどうかが鍵となります。特に寝返りの打ちやすさは、寝心地を大きく左右する要素です。
実際にマットレスの上で寝転がってみて、寝返りがスムーズに打てるかどうか、体全体がしっかり支えられているかを確認することをおすすめします。店舗で試し寝ができる場合は、必ず自分で試してから選ぶとよいでしょう。
密度との関係性と寝心地への影響
同じ硬さでも、マットレスの密度が寝心地に大きな影響を与えることがあります。密度が高いマットレスは、よりしっかりとしたサポート力を持ち、沈み込みが少なく、耐久性も向上します。逆に、密度が低いと柔らかく感じられることが多いです。
マットレスを選ぶ際には、硬さ(ニュートン数)だけでなく、密度の違いも考慮することが重要です。密度が高いマットレスは、長期間使用しても形が崩れにくく、快適な寝心地を維持しやすいという利点があります。密度と硬さのバランスを考慮して、自分に合ったマットレスを選びましょう。
まとめ
190Nと210Nのマットレスの違いは、硬さや寝心地、耐久性に影響を与えます。190Nは柔らかめで体重が普通程度の人や硬い中に柔らかい寝心地も求める人に最適です。一方、210Nは硬めで、体重が重い人や硬いマットレスが好みの人に適しています。
また、耐久性や寿命についても、210Nの方が長持ちする傾向がありますが、体重や使用環境によって異なります。最適なマットレスを選ぶためには、実際に試して自分の体に合うかどうかを確認することが大切です。
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