マットレスの寿命は商品により大きく異なりますが、素材別にみるとおおまかな寿命がわかります。
- ポケットコイルマットレス:7〜10年程度
- ボンネルコイルマットレス:8〜10年程度
- 高反発ウレタンマットレス:8〜10年程度
- 低反発ウレタンマットレス:5〜7年程度
- ファイバーマットレス:5〜8年程度
- ラテックスマットレス:7〜10年程度
- TPEマットレス:5〜7年程度
- 品質が良いマットレスは10年以上の寿命を持つ
平均的な寿命は上記のとおり。寿命を過ぎても使用を続けると、体に悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。
この記事では、マットレスの寿命について詳しく解説し、交換時期や寿命を延ばすコツについてお伝えしていきます。
マットレスの寿命は何年?一般的な耐用年数【種類別】
マットレスの寿命は、使われている素材や構造によって異なります。それぞれの種類ごとの一般的な耐用年数を知っておくことで、適切な交換時期を見極めやすくなります。ここでは、代表的なマットレスの種類ごとに寿命を解説します。
ポケットコイルマットレスの寿命
ポケットコイルマットレスの寿命は、一般的に7〜10年とされています。コイルが独立して動くため、体の形状に合わせてフィットしやすい特徴がありますが、使い続けるとコイルの弾力が失われ、サポート力が低下します。使用状況によっては、10年を待たずに交換が必要になることもあります。
ボンネルコイルマットレスの寿命
ボンネルコイルマットレスの寿命は、5〜8年が目安です。このタイプのマットレスは、全体を均一に支えるため耐久性は高いものの、コイルが一体化しているため、部分的にへたりやすい傾向があります。長期間使用すると、中央部が沈んでしまい、腰痛や肩こりの原因となることもあります。
高反発ウレタンマットレスの寿命
高反発ウレタンマットレスの寿命は、8〜10年程度です。高反発素材は弾力性があり、体圧を分散するため、快適な寝心地が続きます。しかし、時間の経過とともにウレタンが劣化し、弾力が失われることがあります。特に、湿気の多い環境では劣化が早まる可能性があるため、注意が必要です。
低反発ウレタンマットレスの寿命
低反発ウレタンマットレスの寿命は、5〜7年程度です。低反発素材は体に密着しやすく、寝心地が良い反面、柔らかいため耐久性はあまり高くありません。また、湿気に弱いため、定期的に風通しを良くすることが必要です。適切なケアを行わないと、数年で劣化してしまうことがあります。
ファイバーマットレスの寿命
ファイバーマットレスの寿命は、約5〜8年程度です。中材に使用されるポリエステルやポリプロピレン繊維は、通気性が良く、湿気に強いのが特徴です。しかし、長期間の使用で繊維が圧縮され、弾力性が失われやすいため、適切なローテーションと定期的な手入れが必要です。手入れを怠ると、早期にへたりが生じることがあります。
ラテックスマットレスの寿命
ラテックスマットレスの寿命は、7〜10年程度です。天然または合成ラテックス素材は耐久性が高く、長期間にわたり弾力性を保つ特性があります。通気性も比較的良く、湿気やダニの発生を抑える効果がありますが、日光や高温に弱いため、適切な環境で使用し、定期的に乾燥させることが重要です。放置すると、ラテックスが硬化したり、劣化が進むことがあります。
TPEマットレスの寿命
TPEマットレスの寿命は、5〜7年程度です。熱可塑性エラストマー(TPE)は柔軟性と弾力性があり、比較的耐久性に優れていますが、他の高級素材に比べると若干劣化が早い場合があります。素材が熱に敏感なため、直射日光や高温多湿な環境での使用や保管を避けることが推奨されます。定期的な手入れを行えば、寿命を延ばすことが可能です。
高級マットレスの寿命
高級マットレスは、通常のマットレスに比べて高品質な素材が使われているため、寿命が長い傾向にあります。それでも、使用方法やケア次第で寿命が変わるため、定期的なお手入れが重要です。
以下は、代表的な高級マットレスメーカーごとの寿命の目安です。
- シーリーの寿命目安:10~15年
- シモンズの寿命目安:10~15年
- サータの寿命目安:10~20年
- フランスベッドの寿命目安:8~12年
- エアウィーヴの寿命目安:7~10年
シーリー
シーリーマットレスは、高品質な素材と独自の技術を駆使して作られており、寿命は10〜15年と言われています。特に耐久性の高いコイルを使用しており、適切なケアを行うことで長期間快適に使用できます。
シモンズ
シモンズのマットレスも、10〜15年の寿命が期待されています。ポケットコイルを採用し、体をしっかり支える設計が特徴です。長く使うためには、定期的なローテーションや湿気対策が欠かせません。
サータ
サータのマットレスは、10〜20年と非常に長寿命です。特に耐久性の高い素材を使用しており、寝心地の劣化が少ないのが特徴です。ただし、長持ちさせるためには、定期的なケアと使用環境の見直しが重要です。
フランスベッド
フランスベッドは、日本国内でも人気の高いメーカーで、寿命は8〜12年程度です。ウレタン素材やコイルの品質が高く、適切に使えば長期間使用できます。湿気対策をしっかり行うことが、寿命を延ばすポイントです。
エアウィーヴ
エアウィーヴは、高反発素材を使用したマットレスで、寿命は7〜10年です。素材の特性上、通気性が良く湿気がたまりにくいため、快適に長く使える点が特徴です。適切なケアを行うことで、さらに長く使うことができます。
人気メーカーのマットレスの寿命
比較的手頃な価格で購入できる人気メーカーのマットレスも、適切なケアをおこなえば長持ちさせることが可能です。それぞれのメーカーごとの寿命の目安を確認しておきましょう。
- ニトリの寿命目安:5~7年
- 無印良品の寿命目安:6~8年
- タンスのゲンの寿命目安:10~20年
- マニフレックスの寿命目安:8~12年
- コアラマットレスの寿命目安:8~12年
- エマスリープの寿命目安:8~12年
- NELLマットレスの寿命目安:8~12年
ニトリ
ニトリのマットレスは、5〜7年が寿命の目安です。手頃な価格で人気ですが、耐久性はそれほど高くないため、定期的に状態をチェックし、交換のタイミングを見極めることが重要です。
無印良品
無印良品のマットレスは、6〜8年程度の寿命です。シンプルで機能的なデザインが人気ですが、使用状況によっては早めに交換が必要になる場合があります。定期的なローテーションを行うと、寿命を延ばすことができます。
タンスのゲン
タンスのゲンのマットレスは、2〜5年の寿命が期待されています。コストパフォーマンスが高い一方で、耐久性は価格相応のため、早めの交換が必要になることもあります。
マニフレックス
マニフレックスのマットレスは、8〜15年の寿命があります。高反発ウレタンを使用しており、適度な弾力と快適な寝心地が特徴です。湿気対策をおこなうことで、さらに長持ちさせることができます。
コアラマットレス
コアラマットレスの寿命は8〜12年とされています。独自のウレタン素材が使用されており、耐久性が高く、快適な寝心地を保つことが可能です。ただし、ウレタン素材であるコアラマットレスは湿気に弱いので注意が必要です。
エマスリープ
エマスリープのマットレスは、8〜12年の寿命が期待できます。ウレタン素材とコイル素材を採用したハイブリッドタイプなので、体圧分散が優れており、長期間快適に使用することが可能です。
NELLマットレス
NELLマットレスの寿命は、8〜12年程度です。コイル数が多く特徴があり、体圧分散効率が高めなので長持ちしやすくなってます。また、上下だけでなく裏表のローテーションができる点も、マットレスへの負担を分散させやすい特徴のひとつです。
マットレスの寿命がくるとどうなる?交換が必要なサイン
マットレスの寿命が近づくと、寝心地や体の不調など、さまざまなサインがあらわれます。以下に、交換が必要な兆候をまとめました。
- 腰痛や肩こりが増える
- マットレスのへこみや変形が目立ってきた
- スプリングの場合はきしみ音が目安
- シンプルに寝心地が悪化した
腰痛や肩こりが増える
マットレスのサポート力が低下すると、体をしっかり支えられなくなり、腰痛や肩こりが増えることがあります。特に朝起きた時に体が痛いと感じる場合は、マットレスの交換を検討しましょう。
マットレスのへこみや変形が目立ってきた
長期間使用したマットレスは、部分的にへこんだり変形したりすることがあります。このような変化は、マットレスの寿命が来たサインです。特に、中央部分が沈んでしまう場合は、体に負担がかかりやすくなるため注意が必要です。
スプリングの場合はきしみ音が目安
スプリングが入ったマットレスでは、寿命が近づくときしみ音が目立つようになります。これはスプリングが劣化し、正常に機能しなくなっているサインです。音が気になり始めたら、早めに交換を検討しましょう。
シンプルに寝心地の悪化した
以前と比べて寝心地が悪く感じる場合、マットレスの寿命が来ている可能性があります。体をしっかり支えられなくなり、快適な睡眠が得られなくなることがあります。
マットレスの交換時期-最適なタイミングを解説
マットレスは種類や使用状況によって大きく寿命が異なります。そのため、一般的にいわれる交換目安はあてにしてはいけません。マットレスの状態をチェックし、交換に最適なタイミングを判断しましょう。
以下ではマットレスの寿命とは別に、交換時期の見極めをおこなうタイミングを紹介します。
体の不調を感じ始めたとき
寝起きに体が痛い、疲れが取れないなどの不調を感じ始めた場合は、マットレスが原因となっている可能性があります。体の不調は、マットレス交換のサインのひとつです。
カビが生えてしまったとき
湿気が原因でカビが生えることがあります。カビは健康に悪影響を及ぼすため、見つけたらすぐに交換することをおすすめします。
マットレスを長持ちさせるコツを伝授!日常ケアとメンテナンス方法
マットレスの寿命を延ばすためには、日常的なケアと適切なお手入れが重要です。以下に、マットレスを長持ちさせるためのポイントを紹介します。
定期的なマットレスのローテーション
マットレスを定期的に上下・左右に回転させることで、偏ったへたりを防ぐことができます。3ヶ月に1度を目安にローテーションを行いましょう。
湿気対策をする
湿気がたまるとマットレスの劣化が早まります。除湿シートを使ったり、定期的に通気性を確保することで、湿気対策をしっかり行いましょう。
マットレスプロテクターの使用
マットレスプロテクターを使うことで、汚れや湿気からマットレスを守り、寿命を延ばすことができます。取り外して洗えるタイプを使うと、清潔さを保ちやすいです。
すのこベッドフレームを使う
通気性の良いすのこベッドフレームを使用することで、マットレスに湿気がこもりにくくなります。これにより、カビの発生を防ぎ、マットレスの寿命を延ばすことができます。
マットレスの寿命を延ばすために避けるべきNG行動
マットレスの寿命を延ばすためには、避けるべき行動もあります。以下の点に注意し、マットレスを大切に使いましょう。
同じ面ばかりを使う
同じ面ばかり使うと、偏ったへたりが発生しやすくなります。定期的にマットレスを回転させて、均等に使うようにしましょう。
湿気を放置する
湿気を放置すると、マットレスの劣化が早まるだけでなく、カビの原因にもなります。特に梅雨の時期や湿気の多い場所では、湿気対策をしっかり行うことが大切です。
跳ねたり重い物を置いたりする
マットレスの上で跳ねたり、重い物を長時間置くと、コイルやウレタンが劣化しやすくなります。丁寧に扱うことが、寿命を延ばすコツです。
まとめ
マットレスの寿命は、種類や使用方法によって異なりますが、へたったりカビが生えたときには早めの交換が必要です。
寿命を迎えたマットレスを使い続けると、腰痛や肩こりの原因になることがあるため、交換のサインを見逃さないようにしましょう。また、定期的なローテーションや湿気対策など、日常的なケアをおこなうことで、マットレスを長持ちさせることができます。快適な睡眠環境を維持するためにも、適切なタイミングでの交換を心掛けることがたいせつです。
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