グリーンパンとグリーンシェフの違いや、どっちがどんな人におすすめなのか、個人的なおすすめをまとめてます。
筆者は約10年間、都内のイタリア料理店で料理人をし、ソムリエの資格も持っています。長年料理に携わるプロ視点で書いてますので、ぜひ参考にしてみてください。
グリーンパンとグリーンシェフの違い
グリーンパンとグリーンシェフのスペックを比較しやすいように以下の表でまとめてます。おおまかに把握するためにご活用ください。
比較対象はグリーンパンのトライアルシリーズ「スマートシェイプ」とグリーンシェフの「アースカラー」「ビンテージ」です。
項目 | グリーンパン | グリーンシェフ | グリーンシェフ |
---|---|---|---|
商品画像 | |||
モデル名 | スマートシェイプ | アースカラー | ビンテージ |
サイズ | 20cm | 20cm | 20cm |
価格(税込) | 4,950円 | 3,278円 | 4,180円 |
深さ | 4.5cm | 4.8cm | 4.8cm |
重さ | 600g | 550g | 590g |
サーモロン™ | 〇 | 〇 | 〇 |
ダイヤモンド粒子 | 〇 | 〇 | 〇 |
マグニート加工 | 〇 | 〇 | 〇 |
内外面コーティング | 〇 | 〇 | 〇 |
リベット | ✕ | ✕ | ✕ |
スマートシェイプを比較対象に選んだ理由は、グリーンパンの中でも一番安く手に入るトライアルシリーズだからです。
アースカラーについては、グリーンシェフの中で一番安いフライパン、ビンテージは木目調ハンドルが特徴のモデルです。どれも直径20cmと同サイズ。わずかながら一番軽いのはアースカラーです。
コーティングや加工有無についてはすべて同じで差はありません。
- ・サーモロン™
-
サーモロン™はグリーンパンが特許を取得しているセラミックコーティング技術のことです。2023年時点では、セラミックコーティングで特許を取得しているのはグリーンパンのみとなってます。
- ・ダイヤモンド粒子
-
グリーンパンではセラミックコーティングにダイヤモンド粒子が配合されています。熱伝導性や熱拡散効率が高いダイヤモンド粒子を加えることで相乗効果を得てさらに調理しやすくなっています。
- ・マグニート加工
-
熱伝導率をさらに上げるための加工です。また、フライパン底の熱による変形を防ぎます。
- ・リベット
-
リベットはフライパン本体と持ち手をつなぐ部分のことです。リベットなしだと溝やすき間がないため洗いやすい反面、価格が高くなる傾向です。一般的にはリベットがある商品の方が多くなってます。
シリーズ特徴の違い:初心者用モデルかどうか
グリーンパンはスタンダードシリーズで主力のシリーズです。一方、グリーンシェフは比較的低めの価格設定となっており、購入しやすいシリーズです。
言い換えると、グリーンシェフはグリーンパンを初めて購入する方にはおすすめのモデルとなります。
機能性の違い:特になし
グリーンパンもグリーンシェフも機能性に違いはありません。価格の安いグリーンパンにも、セラミック加工、ダイヤモンドコーティングやマグニート加工といった安心・安全・快適に使うために欠かせない機能性が備わっています。
デザイン性の違い:大きな差がある
デザイン性の違いは一番大きいかもしれません。というのも、グリーンパンもグリーンシェフも機能性に違いがありませんよね。ではなにが違うのかというと、ほぼデザインへのこだわりです。
グリーンパンの方が可愛らしくキッチンを華やかかつ楽しいものにしてくれるデザイン性、一方グリーンシェフはデザイン面を簡略化することにより価格設定を低くしているというモデルとなっています。
見た目を重視する場合はグリーンパン、とにかく安く買いたいという方はグリーンシェフを選ぶと満足しやすいです。
グリーンシェフは2つのサービスが対象外
実は、グリーンシェフには2つのサービスが対象外になるという欠点があります。そのサービスとは以下のとおり。
・リサイクルプログラム対象外
・割引クーポンが使用できない
リサイクルプログラムは今まで使っていたフライパンを回収してくれるというサービス。不要なフライパンを捨てる手間が省けます。
割引クーポンは公式ストアで使える10%OFFなどのクーポンです。ただでさえ安い設定なのでこれ以上は値下げできないということみたいです。
また、グリーンシェフ以外にも、上記2つのサービスをが対象外となっている商品があります。詳しくは以下のリンク先ページでご確認ください。
グリーンパンとグリーンシェフはどっちがどんな人におすすめ?
グリーンパンとグリーンシェフはどっちがどんな人におすすめできるのか、それぞれの特徴を元にまとめてます。
グリーンパンがおすすめな人
- デザイン性を重視したい
- 人気のモデルが欲しい
- 正規のサービスを受けたい
グリーンパンはグリーンシェフよりも価格が高い設定です。そのため、どうしてもグリーンパンに欲しいデザインがあったり、お財布の中身に余裕がある人におすすめです。他、リサイクルプログラムや割引クーポンといったサービスを受けたいという方はグリーンパンを選びましょう。
グリーンシェフがおすすめな人
- まずはお試ししたい
- コスパ重視な
- 比較的軽めの方が良い
グリーンシェフはとにかく価格の安さを重視したい方におすすめ。機能自体は変わらないため、セラミックコーティングが初めてで、使い心地がどんなものなのか試してみたい方はまずグリーンシェフを選んでみましょう。
また、グリーンパンに比べて比較的軽いモデルが多くなってます。重さを気にする方にもおすすめできます。
アイリスオーヤマのグリーンシェフとは違う!
「グリーンシェフ」自体は、クックウェアカンパニーとアイリスオーヤマが共同開発したブランドです。2015年11月20日に販売開始されました。
しかし、勘違いされやすいですが、アイリスオーヤマで販売されるグリーンシェフとグリーンパン公式サイトで販売されるグリーンシェフは別物になります。
情報が見つけられず詳しい経緯はわかりません。しかし現在、公式サイトではグリーンシェフのことを「妹ブランド」と表記しており、アイリスオーヤマとは関係なさそうな紹介のされ方となってます。
アイリスオーヤマグリーンシェフはほぼ販売・生産終了
2023年現在、アイリスオーヤマが展開する「グリーンシェフ」はほぼ販売終了しています。楽天市場などでも唯一ロックスフライパンというモデルが残っているくらいとなります。生産を終了した理由は「Kitchen Chef(キッチンシェフ)」という自社ブランドのフライパンに力を入れ始めたからです。
キッチンシェフはセラミック?
残念ながらキッチンシェフはすべてのシリーズがセラミックというわけではありません。セラミックコーティングのシリーズは「セラミックカラーパン」と「無加水鍋」の2つです。
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