いびき治療に保険は適用される?適用される治療とされない治療

いびき 保険 適用

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いびき治療には健康保険が適用される場合と、されない場合があります。

また、そもそもいびき治療では、睡眠時無呼吸症候群と診断されない限り保険が適用されません。さらに睡眠時無呼吸症候群と診断されても治療法によっては健康保険が適用されません。

この記事では、睡眠時無呼吸症候群と診断された上で、どのいびき治療なら保険が適用されるのかをまとめています。

目次

「いびき」は保険適用外

いびきの症状だけでは保険が適用されません

ただし、「睡眠時無呼吸症候群」と診断された場合は保険が適用されます。

いびきを指摘されたことがあったり、慢性的な睡眠不足や日中の強い眠気、頭痛などの症状を伴う場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性も考えられます。睡眠時無呼吸症候群は虚血性肺疾患や糖尿病を合併することもある怖い病気です。

たかがいびきと思わずに、まずはいびき専門クリニックや耳鼻科への受診をおすすめします。

参考:睡眠時無呼吸症候群の診断と治療

健康保険が適用されるいびき治療法

健康保険が適用されるいびき治療法
  • CPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)
  • LAUP(口蓋垂軟口蓋形成術)
  • マウスピース治療(スリープスプリント)

CPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)

CPAPは閉塞性睡眠時無呼吸症候群の代表的かつ有効性が認められている対症療法です。鼻にマスクを着けて、鼻から軌道へ空気を送り込むことで喉の気道を広げ、睡眠中の無呼吸や低呼吸を防ぐ治療法となります。

CPAP治療では、医師による問診などの検査を経て、自宅での簡易検査をおこない、続いて1泊2日でPSG(ポリソムノグラフィー検査)という精密検査をおこないます。検査自体は自己負担3割で1万円以内で済みますが、別途入院費用がかかるため全部で3万円ほどかかります。

LAUP(口蓋垂軟口蓋形成術)

LAUPは口蓋垂(のどちんこ)とその周りの軟口蓋粘膜をレーザーで切除して気道の圧迫を減らし、呼吸の通り道を広げる手術です。CPAPとは違い、原因を取り除くような根本的治療となります。しかし、咽頭側索粘膜の腫れ、口蓋扁桃肥大、口蓋筋の肥厚にはあまり有効ではないとされているため、事前に専門医によく相談しましょう。

LAUPは健康保険が適用されるので、自己負担3割で約30,000円で受けられるレーザー治療です。

参考:閉塞性無呼吸症候群症例対する口蓋垂軟口蓋切除の適応判定検査について

マウスピース治療(スリープスプリント)

いびき改善用で使われるマウスピースはスリープスプリントと呼ばれます。マウスピースは睡眠中1時間当たりの無呼吸回数(AHI)が5〜20で、自覚症状のある方、もしくはCPAP治療むずかしい方を対象とする治療法です。いびき症状が軽症であるほど改善効果がみられやすくなります。

スリープスプリントを装着することで、寝ている間に下あごが4mm~7mm引き出されます。それにより、舌根が前に引き出されるため気道が広がります。結果的に、空気の通り道が確保されるのでいびき改善につながるという治療器具です。

マウスピース作成料は自己負担3割で約15,000円です。診察の過程など実際の流れによって異なりますが、初診料や検査料などを含めると総額35,000円程度となります。

参考:山口県医師国民健康保険組合

健康保険が適用されないいびき治療法

健康保険が適用されないいびき治療法
  • ナイトレーズ
  • パルスサーミア:いびきメディカルクリニック
  • パルスプレミア:いびきのクリニック
  • ロミオ:湘南美容クリニック

LAUPのような原因箇所を切除するレーザー治療やCPAPよりも体への負担が少ないとされるナイトレーズ、さらに医院独自で開発されたレーザー治療技術であるパルスサーミア、パルスプレミアなどは保険適用外です。

ナイトレーズは8~9万円程度、医院独自のレーザー治療技術は10万円前後の治療費となります。ただし、初回施術は2~3万円台で安くおこなっているところがほとんどです。

また、負担が少ない分、数回にわたって施術必要があるため、総額30万円~50万円かかるのが一般的です。

保険適用外のレーザー治療は医療控除が受けられる

レーザー治療による根本的治療を受けてみたいけど保険が適用されないため、予算で諦めてしまう方もいると思います。ナイトレーズなどのレーザー治療には医療控除が受けられる可能性があります。

医療控除は確定申告をすると治療費の一部が還付される制度です。

いびき専門クリニックでは医療控除についてサポートがおこなわれているところもあるので、詳細をカウンセリングの際に質問してみてください。

また、どれくらいの金額が還付されるのか気になる方はこちらのツールを使用してチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

【上級睡眠指導士782号】 身長175㎝/体重62㎏。睡眠の質を高める寝具の重要さに気づいて7年経つ寝具選びのプロ。腰痛にやさしいマットレスが特に好き。寝室はマットレスだらけです。

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