米ぬかオイル(ライスブランオイル)は、美容オイルのなかでも新しいトレンドとして注目されています。自然由来の有効成分が美容効果を持ちますが、同時にデメリットも存在します。
この記事では、米ぬかオイルの基本情報やデメリットを分かりやすく紹介しています。
米ぬかオイルとは?
米ぬかオイルは、米の外皮である米ぬかから抽出されるオイルです。ビタミンや抗酸化物質が豊富に含まれることから美容や健康に良いとされています。
「ライスブランオイル」や「米油」とも呼ばれることもありますが、食用のものとは製造工程や品質の管理方法が異なるため美容専用につくられた米ぬかオイルを使用してください。
まずは、米ぬかオイルの概要と成分、歴史について見ていきましょう。
米ぬかオイルの概要
米ぬかオイルは、日本やアジアの一部で古くから使用されてきた伝統的なオイルです。米の加工過程で得られる副産物であり、その栄養価の高さから注目を浴びています。最近では、スキンケアやヘアケア製品に広く使用されるようになりました。
米ぬかオイルは、玄米からオイルの原料となる米ぬかを取り出して、その米ぬかからオイルを抽出します。量でいうと、玄米1kgから約15~20gしか採れません。しかし、米が主食である日本は、米油(米ぬかオイル)を作りやすい環境下ではあります。
絞りカスである「脱脂糠」は、飼料などに活用されており、貴重な資源を無駄にすることはありません。
米ぬかオイルの成分
米ぬかオイルには、ビタミンE、オメガ6脂肪酸、フェルラ酸、ガンマオリザノールなどの栄養成分が豊富に含まれています。
【主な期待できる効果】
・ビタミンE:抗酸化作用・免疫機能の強化・皮膚の健康維持
・オメガ6脂肪酸:心血管の健康維持・皮膚の健康・ホルモンバランスの調整
・フェルラ酸:抗酸化作用・抗炎症作用・神経保護効果
・ガンマオリザノール:抗酸化作用・コレステロールの低下・メラニン生成の促進・更年期障害の改善
肌への働きかけについては、抗酸化作用や保湿効果、抗炎症作用などをもたらすことから、エイジングケアに効果的といわれます。
米ぬかオイルの歴史と伝統
米ぬかオイルの使用は、おもに日本や中国で古くから見られます。特に日本では、伝統的な美容法として米ぬかを使う文化があり、江戸時代から続いています。
現在、世界中から人気を集めている米ぬかオイルですが、それは米ぬかの美容効果が科学的に認められたためです。
抗酸化作用と抗老化効果
米ぬかには、ガンマオリザノールやフェルラ酸、ビタミンE(トコフェロールとトコトリエノール)などの強力な抗酸化物質が含まれています。これらの成分は、フリーラジカルを中和し、細胞の酸化ストレスを軽減します。これにより、皮膚の老化を遅らせる効果が期待されます。
保湿と皮膚のバリア機能の向上
米ぬかにはセラミドが含まれており、皮膚の保湿力を高め、バリア機能を強化します。これにより、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の症状を緩和する効果が確認されています。
美白と色素沈着の改善
ガンマオリザノールは、メラニン合成を抑制する酵素であるチロシナーゼの活性を抑えることで、皮膚の色素沈着を防ぎ、均一な肌色を保つ効果があります。これにより、シミやくすみの予防・改善が期待できます。また、ヘアケアとして髪や頭皮に使うことで白髪防止の期待もできます。
UV保護
米ぬかには、フェルラ酸やガンマオリザノールが含まれており、紫外線(UV)による皮膚損傷を防ぐ効果があります。これにより、日焼けや光老化の予防に役立ちます。
コラーゲン生成の促進
米ぬかの成分は、コラーゲンの生成を促進し、コラーゲン分解酵素の活動を抑制することで、皮膚の弾力性と厚みを改善します。これにより、しわの予防や肌の若返り効果が期待できます。
抗酸化作用について:MDPI – Rice Water: A Traditional Ingredient with Anti-Aging Efficacy (MDPI)
髪の毛に与える効果について:Journal of Drugs in Dermatology – Application of Rice Products for Hair Growth
肌への美容効果について:Earthchild – Rice Bran and how it benefits your skin based on studies (Earthchild Protection)
米ぬかオイルのデメリットと注意点
米ぬかオイルには多くの美容効果がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、米ぬかオイルの使用に際して注意すべき点について解説します。
- アレルギーのリスクがある
- 酸化を気にする必要がある
- テクスチャーがやや重ため
- 保存方法に注意が必要
アレルギーのリスクがある
米ぬかオイルは自然由来の成分を含むため、稀ですがアレルギー反応を引き起こす可能性がないとは言い切れません。心配な方は使用前にパッチテストをおこなうことをおすすめします。
酸化を気にする必要がある
米ぬかオイルの酸化のしやすさは、美容オイルの中では「やや酸化しづらい」あたりの位置づけです。
開封後、ゆるやかではありますが酸化が始まります。
酸化したオイルは成分が変わる場合があるため、効果が減少したり、場合によっては肌への刺激となることもあります。開封後はできるだけ早く使い切ることを意識しなければなりません。
テクスチャーがやや重め
米ぬかオイルのテクスチャーは「やや重め」です。あまり多く使いすぎてしまうと、肌にべたつき感が残ることがあります。
特にオイリー肌の人は不快感だけでなく、毛穴のつまりを引き起こさないためにも使用量に注意しましょう。
保存方法に注意が必要
米ぬかオイルの酸化を防ぐために、直射日光を避け、なるべく涼しい場所での保管が好ましいです。また、かならず密閉容器を使うようにしましょう。
おすすめの米ぬかオイル3選
うちライフ編集部が選んだおすすめの米ぬかオイルを3つご紹介します。
SAKURA&NATURAL|RICE BRAN OIL
内容量 | 300ml |
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価格 | 1,400円 |
100mlあたりの価格 | 466円 |
SAKURA&NATURALの「RICE BRAN OIL」は、米ぬか100%のピュアオイルです。
容器がポンプ式のため、量を調節しやすく便利なのがポイント。容量は300mlと全身使いにピッタリな量です。
お風呂上りや寝る前などにワンプッシュで簡単に済ませられるので、便利さ重視の方におすすめです。
and sh|キャリアオイル ライスブラン
内容量 | 500ml |
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価格 | 1,050円 |
100mlあたりの価格 | 210円 |
and shの「キャリアオイル ライスブラン」は、とにかくコスパの良い米ぬか100%オイルです。中間業者をなるべく挟まずコストカットすることで、お手頃な価格を実現させています。品質管理のすべてを日本でおこなっているのも安心です。
容器は遮光できるアルミパウチなので、少量ずつの詰め替えをおこなえば、酸化を遅らせることができますよ。コスパ重視の方におすすめです。
自然化粧品研究所|ライスブランオイル
内容量 | 1,000ml |
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価格 | 2,580円 |
100mlあたりの価格 | 258円 |
自然化粧品研究所の「ライスブランオイル」は、1989年から長年にわたり自然派の化粧品研究と開発をおこなっている企業が販売している米ぬか100%のピュアオイルです。
研究と開発の両方をおこなっているだけあって、製品情報にの透明性が高く、何の成分が何パーセントずつ入っているかというところまでしっかりと記載があります。信頼できる製品を試してみたい方におすすめです。
まとめ|米ぬかオイルはこんな人におすすめ
米ぬかオイルは、多くの美容効果が期待できる一方で、いくつかのデメリットも存在します。
- 乾燥肌の人
高い保湿力を持ち、肌の乾燥を防ぐ効果があることから乾燥肌の人におすすめできます(Earthchild Protection)。 - 敏感肌の人
米ぬかオイルは自然由来の成分であるため、敏感肌にも優しく、刺激が少ないです(Earthchild Protection)。 - エイジングケアを求める人
抗酸化物質(ガンマオリザノール、フェルラ酸、ビタミンEなど)が豊富に含まれており、肌の老化を防ぐ効果が期待できます(MDPI)。 - シミや色素沈着が気になる人
メラニン生成を抑制する効果が期待でき、シミや色素沈着を防ぐのに役立ちます(Earthchild Protection)。 - 肌のトーンを均一にしたい人
米ぬかオイルは肌の色調を整え、均一な肌色を保つのに役立ちます(Earthchild Protection)。 - 紫外線対策をしたい人
UV保護効果があり、日焼けや光老化を防ぐ効果があります(JDD Online) (Earthchild Protection)。 - アトピー性皮膚炎や乾燥肌の症状を緩和したい人
米ぬかオイルは炎症を抑える効果があり、アトピー性皮膚炎や乾燥肌の症状を緩和するのに役立ちます
この記事で紹介した情報を参考に、自分に合った米ぬかオイルを見つけてみてくださいね。しっかりと理解したうえで米ぬかオイルを取り入れ、健康で美しいジャパニーズ肌を目指しましょう。
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