オリゴ糖のデメリットは2つ|体に悪いっていわれるけど危険性は?

オリゴ糖 デメリット

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スーパーマーケットの健康食品コーナーやヨーグルトのパッケージで見かけるオリゴ糖は、私たちの健康に良い影響を与える糖の一種です。「体に良い」「ダイエットに良さそう」というイメージがありますが、デメリットはないのか気になるところ。

この記事ではオリゴ糖のデメリットや優れている点、危険性があるのかなど詳しく紹介しています。

目次

オリゴ糖が危険といわれる理由

オリゴ糖は体にいいとされる反面、危険といわれる側面も持ち合わせています。

結論からいって、オリゴ糖は過剰摂取個人の体質によっては健康リスクを引き起こす危険性があります。そのため、適切な摂取量を守り、自身の体調や症状に注意しながら摂取することが重要です。

具体的には以下のようなリスクがあります。

オリゴ糖による健康リスク例

■過剰摂取による下痢や腹痛のリスク

オリゴ糖は消化されにくい性質があり、大腸に到達してから腸内細菌によって発酵されます。この過程でガスが生成され、過剰に摂取すると下痢や腹痛、膨満感を引き起こすことがあります。特に過敏性腸症候群(IBS)を持つ人には問題となる可能性があります 。

特定の食品アレルギー反応を引き起こす可能性

オリゴ糖を含む食品(例えば、大豆、インゲン豆、アスパラガスなど)に対してアレルギーを持っている人にとって、オリゴ糖の摂取がアレルギー反応を引き起こすリスクがあります。これにより、皮膚の発疹、喘息、アナフィラキシーショックなどの症状が現れることがあります 。

血糖値への影響

オリゴ糖は低GI(グリセミックインデックス)食品とされ、血糖値への影響が少ないとされていますが、一部の研究では過剰摂取が血糖値に影響を与える可能性があると指摘されています。糖尿病患者は摂取量に注意が必要です 。

消化酵素の欠如

ラフィノースやスタキオースといった一部のオリゴ糖は、消化酵素が欠如している場合に消化されにくくなります。このような場合、腸内で発酵し、ガスや不快感を引き起こします 。

参考文献
1.National Center for Biotechnology Information, PubMed.
2.Food Allergy Research & Education (FARE).
3.American Diabetes Association.

    オリゴ糖って何?種類はさまざま

    オリゴ糖は、2〜10個の少数の糖分子がくっついてできた糖類のことです。ちょっとした糖のチームのようなものですね。この「チーム」は私たちの体内で特別な役割を果たします。

    また、オリゴ糖は自然界に広く存在し、植物や乳製品などから得られる「天然甘味料」です。その由来にはいくつかのタイプがあり、それぞれ異なる原料から作られます。オリゴ糖の主な種類とその由来は以下のとおりです。

    イソマルトオリゴ糖は、デンプンを原料としています。特にトウモロコシやジャガイモのデンプンを酵素処理して得られます。このプロセスではデンプンを分解し、グルコースの鎖を再構成してイソマルトオリゴ糖を作り出します。

    オリゴ糖減量由来
    フラクト
    オリゴ糖
    キク科の植物に含まれるイヌリンから生成
    イソマル
    トオリゴ糖
    トウモロコシやジャガイモのデンプンから生成
    ガラクト
    オリゴ糖
    乳糖にβ-ガラクトシダーゼを作用させて生成
    キシロ
    オリゴ糖
    とうもろこしの芯に含まれる⾷物繊維キシランから生成

    オリゴ糖は、それぞれ異なる特性を持ち、食品添加物や健康補助食品として利用されています。以下、各オリゴ糖の詳細をまとめてます。

    フラクトオリゴ糖

    フラクトオリゴ糖は、主にキク科の植物に含まれるイヌリンという成分から生成されます。具体的には、アガベやチコリ、アーティチョーク、タマネギ、ニンニクなどです。

    これらの植物はフラクトオリゴ糖を豊富に含んでおり、水抽出や酵素処理によってイヌリンからフラクトオリゴ糖を得られます。

    イソマルトオリゴ糖

    イソマルトオリゴ糖はデンプンが原料です。主にトウモロコシやジャガイモのデンプンを酵素処理してつくられます。

    デンプンを分解し、グルコースの鎖を再構成してイソマルトオリゴ糖が生成されます。

    ガラクトオリゴ糖

    ガラクトオリゴ糖は、乳糖にβ-ガラクトシダーゼを作用させて生成されます。

    特に乳幼児の腸内環境を良好に保つのに適しており、赤ちゃん用のミルクや健康食品に添加されることが多いです。免疫力向上効果も期待できます。

    キシロオリゴ糖

    キシロオリゴ糖は、とうもろこしの芯に含まれる⾷物繊維キシランに酵素を作⽤させてつくられます。

    腸内の有害な菌の増加を抑える効果があるのが特徴です。健康志向が高い消費者に向けた食品や飲料によく加えられています。

    オリゴ糖のデメリット

    オリゴ糖は難消化性という特性上、お腹が緩くなる危険性もあります。以下でデメリットをまとめているので確認してみてください。

    お腹が緩くなることがある

    オリゴ糖は難消化性であり、胃や小腸では消化されずに大腸まで届きます。そのため腸内環境を整えてくれる役割がある反面、以下のような影響が出る可能性があります。

    ・お腹にガスが溜まる
    ・お腹が緩くなる
    ・気持ち悪くなる
    ・むくみやこむら返り

    人工甘味料が含まれている商品がある

    オリゴ糖は商品によって人工甘味料が含まれている場合があります。人工甘味料が含まれていると、白砂糖を摂取するよりも肥満や糖尿病、依存性などの影響がでることもあります。

    そのため、糖尿病予防やダイエットでオリゴ糖にしていたはずが、気づいたら白砂糖よりもカロリーを摂取していることがあり、健康への影響が懸念されます。オリゴ糖を購入するときは原材料をかならず確認してください。

    実際は人工甘味料が含まれることは稀。ただ、アスパルテーム、スクラロース、アセチルファムカリウムなどが含まれる商品もあるため、成分表示は良く見て購入するべきでしょう。

    甘さ控えめなのでつい多めに加えてしまう

    オリゴ糖は白砂糖に比べて甘さが控えめです。そのため甘さが足りないと感じて多く入れてしまうことがあります。どんなに体に良いといえど、摂取しすぎは逆効果です。このことから「オリゴ糖は太る」と言われているのかもしれません。

    また、オリゴ糖の1日の摂取量は8~20gといわれます。野菜や果物にも含まれるため、過剰摂取している可能性もあり、液体のオリゴ糖を使うのであれば取り過ぎに注意する必要があります。

    砂糖と比べると値段が高い

    オリゴ糖は砂糖と比べると値段が高く、2~3倍程度の価格で売られています。

    種類価格(税込)
    砂糖250円程度
    オリゴ糖400円〜1000円前後
    1kg当たり

    日常的に使用するものですから、値段が高いことは家計に負担になってしまいます。

    オリゴ糖のメリット

    メリット
    • 腸内環境が整う
    • 血糖値が上がりにくい

    腸内環境を整える

    オリゴ糖は消化されにくいので、そのまま腸まで届き、私たちの腸内に住む善玉菌のエサになります。善玉菌はオリゴ糖を食べて増えるので、腸内の環境を整える働きをします。結果的にお腹の調子が良くなり、便秘解消にも役立ちます。

    血糖値が上がりにくい

    オリゴ糖は難消化性のためエネルギーになりにくく、血糖値の上昇が緩やかです。

    この血糖値の緩やかな上昇は、糖尿病をはじめとする生活習慣病のリスク管理に非常に有効。急激な血糖値の変動は体にストレスを与え、糖尿病などの慢性病を悪化させる原因となります。したがって、オリゴ糖のようなゆっくりと消化吸収される甘味料は、日常的な血糖管理に役立つといえるでしょう。

    オリゴ糖と白砂糖の違い

    オリゴ糖と白砂糖(上白糖)の違いは2つあります。

    カロリー

    白砂糖(上白糖)1g当たりのカロリーは約4kcal、オリゴ糖1g当たりのカロリーは約2kcalと半分です。オリゴ糖に置き換えるだけでカロリー制限ができるため、ダイエットにも向いているといわれています。

    甘さ(甘味度)

    オリゴ糖の甘さは白砂糖(上白糖)に比べて控えめで、甘味度でいうと半分程度です。例えば、白砂糖と同等量を加えてお菓子を作っても甘さ控えめとなります。

    しかし、甘さ控えめなのでついつい多めに加えてしまうことがあり、それだと摂取量が増えてカロリー量も増えるので、せっかく置き換えているのが無駄になってしまいがちです。

    おすすめのオリゴ糖

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    この記事を書いた人

    【上級睡眠指導士782号】 身長175㎝/体重62㎏。睡眠の質を高める寝具の重要さに気づいて7年経つ寝具選びのプロ。腰痛にやさしいマットレスが特に好き。寝室はマットレスだらけです。

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