「浄水器ってどれを選べばいいの?」「安全性をしっかり確認したい」──
そんな方に注目されているのが、NSF(米国家衛生基金)による安全・性能基準に対応した浄水器です。NSF規格は世界中で認められている水質基準で、有害物質の除去性能や構造の安全性が第三者機関によって認証されていることを意味します。
この記事では、NSF認証を取得・対応している浄水器を含む、安心・高性能なおすすめ家庭用浄水器5選をランキング形式でご紹介。RO(逆浸透)タイプから蛇口直結型、日本製モデルまで幅広く比較しています。
ご家庭のライフスタイルや重視するポイントに合った浄水器選びの参考に、ぜひ最後までチェックしてみてください。

佐伯 彩乃
元ウォーターサーバー販売員/フリーランスの暮らしコーディネーター/主婦向けの家電アドバイザー
元ウォーターサーバー販売員で、現在は主婦向けに家電選びのコツを発信する暮らしアドバイザー。実体験をもとに、使いやすさや電気代、安全性までわかりやすく解説。押し売りしない丁寧な情報発信が好評。
NSFとは何か
NSF(National Sanitation Foundation)とは、米国に本部を置く非営利の第三者認証機関で、飲料水や食品、環境などに関する製品の安全性・衛生面を審査・認証する国際的な組織です。
特に浄水器分野においては、世界でもっとも信頼性の高い安全基準とされ、NSFの認証を取得した製品は「一定の除去性能と安全性が公的に証明された」ことになります。
消費者がNSF認証マークを見ることで、以下の点が判断できるため、世界中で高く評価されています。
- その製品が公的に試験されている
- 除去できる物質とその濃度が明確
- 製造工場や品質管理体制も審査済
NSF認証の種類と違い(NSF/ANSI 42・53・58など)
NSF認証にはさまざまな種類がありますが、浄水器に関しては主に以下の規格が使用されます。
認証規格 | 対象内容 | 主な除去対象 |
---|---|---|
NSF/ANSI 42 | 美味しさ・見た目の改善 | 塩素、におい、味、濁りなど |
NSF/ANSI 53 | 健康に影響する物質の除去 | 鉛、水銀、アスベスト、トリハロメタン、システム性病原体など |
NSF/ANSI 58 | 逆浸透膜(RO)浄水器 | 上記に加え、ヒ素、硝酸塩、クロム、セレンなど広範囲の物質 |
NSF/ANSI 401 | 新興汚染物質(Emerging Contaminants) | 医薬品、農薬、ホルモン類、カフェインなど |
NSF P473 | PFAS(有機フッ素化合物)に特化 | PFOA、PFOSの除去性能に関する評価基準 |
たとえば、「NSF/ANSI 42, 53」の認証を受けていれば「味やにおいの改善」だけでなく、「健康に影響を与える物質の除去」まで証明されているということです。
【※補足】
・NSFには「段階的な等級」や「最上位の統一規格」はなし
・各規格は用途・対象物質ごとに独立しており、重複取得も可能
・より多くの規格を取得している製品ほど、多様なリスク物質に対応していると判断可能
「NSF認証済」と「NSF準拠」の違い
浄水器の製品説明でよく見かける「NSF準拠」や「NSF基準を満たす相当品」といった表現。しかし、これは「NSF認証済」とは全く異なる意味なので注意が必要です。
表現 | 意味 | 信頼性の違い |
---|---|---|
NSF認証済 (Certified) | NSF本部または指定の第三者機関が、製品そのものを試験・審査・登録 | ◎ 高い (公式認証・製品登録あり) |
NSF準拠 (Compliant) | メーカーがNSF基準に合わせて設計・製造していると自称 | △ 自己申告であり、第三者認証なし |
つまり、「NSF準拠」という表現は、NSFのロゴを表示することもできず、除去性能が第三者に証明された製品ではないということです。
安全性や除去能力を客観的に確認したい場合は、NSFの公式認証マークがあるかどうかを必ずチェックしましょう。
NSF認証と日本の浄水器認証制度(JIS)の違いとは?
浄水器の性能や安全性を確認するうえで重要なのが「認証制度」です。
世界的に認知されているのがアメリカのNSF認証、そして日本国内で使われるのがJIS(日本産業規格)S3201です。
- 健康への影響物質まで確実に除去したい → NSF認証済み
- 日本の水質に合った手軽な浄水器がほしい → JIS準拠モデル
両者はどちらも除去性能や安全性を試験・評価する基準ですが、以下のような違いがあります。
NSF認証(アメリカ)とは
NSF認証は、アメリカに本部を置く非営利の第三者機関「NSF International」が行う製品認証制度です。特に浄水器分野では、安全性・性能・構造耐久性・製造管理まで多角的に審査されるのが特徴です。
NSF認証のポイント
- 試験対象:製品そのもの+製造工程・素材の安全性
- 試験機関:NSF本体または公認の第三者機関
- 対象規格:NSF/ANSI 42(塩素除去)・53(鉛など健康物質)・58(RO)・401(新興汚染物質)など
- 認証後も定期的な品質監査あり(年1回以上)
つまり、「NSF認証済み」とは第三者が性能・品質を客観的に確認し、継続的に監査している製品を意味します。
日本のJIS S3201とは
JIS S3201は、日本産業規格において定められた浄水器の試験方法と表示基準です。日本国内で流通する浄水器の多くは、この規格に基づいて除去性能が記載されています。
JIS S3201のポイント
- 試験対象:除去できる物質の種類と持続性能(ろ過流量・除去量)
- 試験項目例:塩素、濁り、総トリハロメタン、鉛、CAT(農薬)、鉄、アルミなど
- 試験はメーカー委託の試験機関が実施(公的機関でなくても可)
- 認証というより「試験結果に基づいた性能表示」扱い
JIS S3201は「準拠」や「試験実施済」と表示されることが多いですが、NSFのように公式な「認証制度」ではありません。
【比較】NSF認証 or JIS S3201どちらを重視すべきか?
比較項目 | NSF認証(アメリカ) | JIS S3201(日本) |
---|---|---|
検査 主体 | 第三者機関 (NSFまたは指定試験所) | 多くはメーカー委託の国内試験機関 |
対象 範囲 | 味・安全性・製品構造・素材・工場監査まで | 主に除去性能のみ |
信頼性 | ◎ 国際基準で世界的に信頼されている | ◯ 日本国内では実績あり |
コスト | 高め (取得にも費用がかかる) | 比較的コストを抑えられる |
表示例 | NSF認証マーク・取得規格番号あり | 「JIS S3201試験済み」などの記載のみ |
NSF認証があるからJISが劣っている、というわけではありません。あくまで目的や重視するリスク(PFAS・鉛・薬剤など)に応じて選ぶことが重要です。
NSF認証対応|家庭用浄水器おすすめランキング5選
NSF認証を取得した浄水器は、除去性能や素材の安全性が第三者機関によって正式に認められた製品です。
ここでは、NSFの複数規格(42・53・58・401など)に対応している、またはそれに準じた家庭用浄水器の中から厳選した5モデルを比較・紹介します。
逆浸透(RO)式の高性能モデルから、蛇口直結型の手軽なタイプまで、ライフスタイルや重視ポイント別に選べる製品を幅広くカバー。
どれも「水の安全性」を重視する方に自信を持っておすすめできるモデルです。あなたにぴったりの1台を見つける参考にしてください。
Aquamini MULTIPURE(マルチピュア)

項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | Aquamini MULTIPURE(アクアミニ) |
メーカー | マルチピュア(MULTIPURE) |
タイプ | 据え置き型(カウンタートップ) |
本体サイズ | 直径120mm × 高さ220mm |
NSF認証 | 対応(98項目除去) |
除去物質数 | 98項目 |
ろ材 | ブロック活性炭 |
ろ材交換目安 | 1年(約12L/日使用想定) |
交換カートリッジ | CBMINI(12,000円/税抜) |
特徴 | ミネラル分を残しながら有害物質98項目を除去。コンパクト設計 |
推奨人数 | 1~2名向け |
設置 | 工具不要で簡単設置 |
参考価格 | 85,800円 |
- NSF認証で98項目の有害物質を除去
- ミネラル分はそのまま残す独自構造
- 工具不要でコンパクト&簡単設置
水道水を“天然水レベル”に変える、ミネラルキープ型高性能浄水器。
Aquamini MULTIPUREは、NSF認証により98項目もの有害物質除去が認められた高性能浄水器。逆浸透膜のように必要なミネラルまで除去せず、カルシウムやマグネシウムなどはそのまま残す独自のブロック活性炭技術を採用しています。
暮らしに馴染むコンパクト設計で、設置やカートリッジ交換も工具不要。「安全でおいしい水」を、誰でも手軽に始められる一台です。
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磨水IV(まみず4) 圧縮活性炭カートリッジ搭載浄水機

項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | 磨水IV(まみず4) |
メーカー | 水生活製作所 |
タイプ | 据え置き型 |
本体サイズ | 記載なし(※一般的には据え置き型標準サイズ) |
NSF認証 | 対応(フィルターにNSF認証素材使用) |
除去物質数 | 98項目+PFOS・PFOAの2項目 |
ろ材 | 圧縮成形活性炭(4層構造) |
ろ材交換目安 | 約160,000L使用時(使用環境により異なる) |
交換カートリッジ | 別売(型番情報未記載) |
特徴 | PFAS除去対応・高密度活性炭使用・耐久性に優れたステンレスボディ |
推奨人数 | 3〜5名以上(ファミリー向け) |
設置 | 工具不要・簡単接続(5分で設置可能) |
参考価格 | 約85,800円(税込) |
- PFOS・PFOAを含む有害物質100項目を除去
- 4層構造の高密度圧縮活性炭で長寿命かつ高性能
- 耐圧・耐久性に優れたオールステンレス製ボディ
PFASも除去、高密度活性炭で安心を濾すハイグレードモデル
磨水IV(まみず4)は、PFASの一種であるPFOS・PFOAの除去が第三者機関により確認された高性能据え置き型浄水器。NSF認証素材を使用した4層構造の圧縮成形活性炭カートリッジが、98+2項目の有害物質をしっかり除去します。
外装は清潔感と高級感を兼ね備えたオールステンレス製。設置も簡単で、見た目も美しく長く使える1台です。「水の安全性」を徹底的に追求したいご家庭に最適なモデルです。
iSpring Certified ROタンクレス シリーズ 逆浸透浄水器

項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | iSpring RO500AK-BN |
メーカー | iSpring |
タイプ | アンダーシンク型(逆浸透・タンクレス) |
本体サイズ | 長さ44.5cm × 幅13.2cm × 高さ41.3cm |
NSF認証 | 対応(NSF/ANSI 42・53・58) |
除去物質数 | 1,000項目以上(最大99%除去) |
ろ材 | 3ステージ:複合フィルター+RO膜+カーボンアルカリフィルター |
ろ材交換目安 | 第1・第3段階:1年ごと/第2段階(RO膜):2~3年ごと |
交換カートリッジ | F2-RO500(1年分)、F5-RO500(2年分)など |
特徴 | 高速ろ過500GPD・ミネラル補充・タンクレス・高効率2:1の排水比率 |
推奨人数 | 3~5名以上(ファミリー・事業所向け) |
設置 | DIY設置対応(電源式・給排水接続あり) |
参考価格 | 約99,999円(税込) |
- NSF認証済・1,000種類以上の有害物質を最大99%除去
- タンクレス設計×500GPDの高速ろ過で家族全体に対応
- アルカリミネラルフィルター搭載で味わいも◎
高速・高性能・ミネラル補給まで。RO浄水の理想型、ここに誕生。
iSpring RO500AK-BNは、1日最大500ガロンをろ過する次世代タンクレスRO(逆浸透)浄水器。
NSF認証済の高性能フィルターが鉛・フッ素・ヒ素・PFASなど1,000種類以上の有害物質を最大99%除去。さらに、最終段階でミネラルを補い、まろやかな味わいに整えます。
タンクレス設計でスペースを取らず、2:1の高効率ろ過比率で水道代・廃水も削減。安全・経済性・快適さをすべて兼ね備えた、理想的なアンダーシンク型ROシステムです。
三菱レイヨン MD111-WT 蛇口直結型浄水器 「クリンスイ MONOシリーズ」

項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | 三菱ケミカル・クリンスイ MD111W-WT |
メーカー | 三菱ケミカル・クリンスイ |
タイプ | 蛇口直結型 |
本体サイズ | 幅138mm × 奥行58mm × 高さ103mm |
NSF認証 | 対応(素材の安全性において取得) |
除去物質数 | 13物質(JIS指定)+2物質(浄水器協会指定) |
ろ材 | 中空糸膜、活性炭、イオン交換繊維 |
ろ材交換目安 | 約3ヶ月(1日10L使用時) |
交換カートリッジ | MDC01(2個付きモデル) |
特徴 | 高性能ろ材で鉛・トリハロメタン・雑菌を除去。3段切替・チェックウィンドウ付き |
推奨人数 | 1~4名(一般家庭向け) |
設置 | 工具不要。アダプターで蛇口に簡単取付 |
参考価格 | 約4,980円(税込) |
- JIS13+協会指定2物質の高除去性能+NSF認証素材使用
- 3段切替+チェックウィンドウ付きで使いやすい
- コスパ◎のカートリッジ2個付きモデル
“飲んで安心、使って納得” 蛇口直結型の高コスパモデル。
三菱ケミカル・クリンスイの「MD111W-WT」は、13+2物質の除去に対応した高性能蛇口直結型浄水器。
独自の中空糸膜フィルターが、鉛・トリハロメタン・雑菌・赤サビまでしっかりブロック。さらにNSF認証素材を使用しており、安全性も高水準です。
ろ材の状態が見えるチェックウィンドウや、浄水/原水ストレート/原水シャワーの3段切替機能も便利。初期費用5千円以下&カートリッジ2個付きの高コスパモデルとして人気です。
vortopt 蛇口直結型 浄水器

項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | vortopt T1 蛇口直結型浄水器 |
メーカー | Vortopt Inc.(アメリカ) |
タイプ | 蛇口直結型 |
本体サイズ | 長さ20cm × 幅15cm × 高さ5cm |
NSF認証 | NSF/ANSI 42(塩素・鉛フリー)取得済 |
除去物質数 | PFOS・PFOA含む複数(※詳細非公表) |
ろ材 | 活性炭ファイバー(ACF)+PPコットン(5段階ろ過) |
ろ材交換目安 | 約3〜6ヶ月(使用量により変動) |
交換カートリッジ | 専用カートリッジ(1個付属) |
特徴 | PFAS対応・高流量設計・2モード切替・低価格 |
推奨人数 | 1~3名(ライトユーザー向け) |
設置 | 工具不要・アダプター付属で多くの蛇口に対応 |
参考価格 | 約2,880円(税込) |
- NSF認証&PFOS/PFOA除去対応で信頼性◎
- 500ml×3,000本相当の浄水能力でコスパ抜群
- 高流量&2段切替で料理や洗い物にも便利
高性能なのに驚きの価格。NSF認証&PFAS対応の蛇口直結モデル
vortopt T1は、NSF/ANSI 42認証を取得し、塩素やニオイを除去しながらPFOS・PFOAなどの有害物質にも対応した5段階ろ過の蛇口直結型浄水器。活性炭ファイバー(ACF)とPPメッシュの複合フィルターにより、まるでミネラルウォーターのような美味しい水を家庭で手軽に楽しめます。
1本のフィルターでペットボトル約3,000本分に相当する浄水が可能で、節約にも環境にも◎。取り付けも簡単で、日々の水まわりがグッと快適になります。
NSF認証済み浄水器の比較表【5製品まとめ】
家庭用浄水器を選ぶ際に注目したいのが、「どんな物質を除去できるか」「使いやすさ」「コストパフォーマンス」の3点です。以下の表では、今回紹介した5つのNSF認証対応モデルを、タイプ・性能・特徴・価格の観点から一覧で比較しました。
製品名 | 商品画像 | タイプ | 参考価格 | NSF認証 | 除去物質数 | ろ材 | ろ材交換目安 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Aquamini MULTIPURE | ![]() | 据え置き型 | 約69,300円 | 〇 (98項目) | 98項目 | ブロック活性炭 | 約12ヶ月 | ミネラルを残しつつ高除去。超コンパクト |
磨水I (まみず4) | ![]() | 据え置き型 | 約85,800円 | 〇 (NSF素材) | 98+2項目 | 圧縮活性炭 (4層) | 約160,000L (4人家族で10年以上) | PFAS対応。ステンレスボディで高耐久 |
iSpring RO500AK-BN | ![]() | アンダーシンク(RO) | 約99,999円 | 〇 (42/53/58) | 1,000項目以上 | RO膜+複合フィルター | 1~3年 (段階ごと) | RO式×ミネラル補給のタンクレス高速モデル |
クリンスイ MD111W-WT | ![]() | 蛇口直結型 | 約4,980円 | 〇 (素材安全) | 13+2項目 | 中空糸膜+活性炭 | 約3ヶ月 | チェック窓付き&カートリッジ2個入りで高コスパ |
vortopt T1 | ![]() | 蛇口直結型 | 約2,880円 | 〇 (NSF/ANSI 42) | 複数(PFOS/PFOA含) | ACF+PP綿(5段階) | 3〜6ヶ月 | PFAS対応&高速水流で実用性◎ |
- 味の良さ・除去性能を両立したい方
→Aquamini または 磨水IV - 健康重視で徹底除去したい方(RO)
→iSpring RO500AK-BN - とにかくコスパ重視&手軽に使いたい方
→クリンスイ MD111 や vortopt T1
NSF認証は、ただの「水をきれいにする」ではなく、“信頼して飲める水”かどうかを第三者が保証してくれる証です。
それぞれのモデルには個性と強みがありますので、ライフスタイルや使い方に合った浄水器を選んで、日々の水をもっと安心でおいしいものにしてみてください。
浄水器を選ぶときのポイント|あなたに合うのはどのタイプ?
NSF認証や除去性能だけでなく、ライフスタイルや設置環境に合った製品を選ぶことも大切です。以下のポイントを押さえることで、後悔のない浄水器選びができます。
浄水器は「性能が高ければ正解」というわけではありません。
どんな目的で使うのか、どこに設置するのか、続けられるコストか──これらを踏まえて選ぶことで、あなたにぴったりの製品が見つかります。
除去したい物質をチェック
まずは、自分の家庭でどんな物質を除去したいかを明確にしましょう。
除去したい物質 | 該当する認証・方式 |
---|---|
塩素、におい、味 | NSF/ANSI 42対応 |
鉛、農薬、トリハロメタンなど健康影響物質 | NSF/ANSI 53対応 |
ヒ素、硝酸塩、セレンなど無機汚染物質 | NSF/ANSI 58(RO膜)対応 |
医薬品・ホルモン・PFASなどの新興物質 | NSF/ANSI 401、P473対応 |
特に気になる成分がある場合は、製品ごとの除去物質リストを必ず確認しましょう。
設置方法と使い勝手を比較
浄水器にはいくつかの設置タイプがあり、それぞれ使いやすさや機能性が異なります。
タイプ | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
蛇口直結型 | 安価で手軽、工事不要 | 初めて導入する人、一人暮らし |
据え置き型 | ろ過性能高め、大容量 | 家族でしっかり使いたい人 |
ビルトイン型 | 見た目すっきり、高機能 | キッチンにこだわりたい人、リフォーム中の家庭 |
ピッチャー型 | 冷蔵庫保管OK、持ち運び可 | ペットボトル代わりに使いたい人 |
逆浸透膜(RO)型 | 除去性能は最強クラス | 健康重視・徹底的に有害物質を避けたい人 |
賃貸や工事不可物件では、蛇口直結・ピッチャータイプが便利です。
フィルターの交換頻度とランニングコスト
浄水器本体の価格だけでなく、フィルター交換コストや頻度にも注目しましょう。
- 交換目安:3ヶ月〜12ヶ月に1回
- 交換費用:1個あたり1,000円〜10,000円以上(方式・性能による)
安価な本体でも、フィルター代が高いと長期的にコスト増になる場合があります。
家族構成や使用量に応じて選ぶ
家庭状況 | おすすめタイプ |
---|---|
一人暮らし | ピッチャー型、蛇口直結型 |
子育て家庭 | 据え置き型、JIS/NSF認証モデル |
高齢者 | 操作が簡単な蛇口型+見やすい残量表示あり |
健康志向 | RO式・NSF 53, 401, P473対応モデル |
まとめ|NSF認証は“水の安全性”を可視化する目安になる
浄水器選びにおいて、「何をどれだけ除去できるのか?」を客観的に証明する指標として、NSF認証は非常に有効な基準です。
NSF認証は、単なるメーカーの自己申告ではなく、
- 第三者機関による厳格な性能試験
- 素材や構造の安全性チェック
- 定期的な品質監査
といった厳しい条件をクリアした製品だけ
に与えられる信頼の証です。
一方で、日本のJIS規格(JIS S3201)に準拠した製品も、日本の水道水に適した性能を持ち、普段使いには十分な性能を備えています。
どちらを選べばいい?
- より多くの物質を確実に除去したい人
→ NSF認証済みのRO式や多項目対応モデルを - 日本の水道水に合わせて手軽に使いたい人
→ JIS準拠の信頼ある国産モデルも選択肢
NSF認証は、「安心して口に入れられる水かどうか」を**“見える化”してくれるツールです。
健康や家族の安全を大切にしたい方にとって、浄水器を選ぶ上でのひとつの確かな判断材料**となるはずです。
本記事のランキングや比較表も参考に、ぜひあなたにぴったりの1台を見つけてください。
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