ロボット掃除機の購入を検討するとき、「水拭き機能って必要なの?」と迷う人は意外と多いです。
結論から言えば、水拭き機能がなくても満足できる掃除機はたくさんあります。むしろ、吸引特化のモデルのほうが使いやすく、掃除の手間も減るケースも。
この記事では「水拭きはいらない」と考える理由を整理し、水拭き不要派にぴったりなロボット掃除機をご紹介します。
水拭き機能は本当に必要?いらないと感じる5つの理由・デメリット

最近では多くのロボット掃除機に「水拭き機能」が搭載されていますが、実際には「正直いらなかった…」という声も少なくありません。
ここでは、水拭き機能が不要と感じる主な理由・デメリットを5つに分けて解説します。
- 毎回の水タンクの管理が面倒
水拭き機能付きのロボット掃除機は、水タンクの給水や残水の処理、パッドの洗浄など手間が多くなりがちです。「結局メンテナンスが増えるだけで、時短にならない」と感じる人も少なくありません。 - 床が濡れて不快に感じる
水拭き後の床がなかなか乾かず、素足で歩くとベタつきを感じることもあります。特に夏場は湿気がこもりやすく、逆に不快に感じるという声も見られます。 - フローリングに悪影響があることも
水分に弱い無垢フローリングやワックス仕上げの床では、頻繁な水拭きが傷みや変色の原因になることもあります。長く住む家ならこそ、水分によるダメージは避けたいと考える方も多いです。 - 水拭き性能が中途半端なモデルも多い
価格帯が低めのロボット掃除機では、ただ水を含んだモップを引きずっているだけのような機能も見受けられます。「本当に拭けているのか分からない」「汚れが残る」という不満につながるケースもあります。 - 結局、雑巾がけのほうが早いという声も
水拭き機能に期待して導入しても、「ピンポイントの汚れは落とせない」「角が拭けない」と感じる人もいます。その結果、結局は手で雑巾がけするほうが手っ取り早いと感じて、水拭き機能を使わなくなることも。
このように、水拭き機能は一見便利に見えても、実際の運用では不満を感じる場面が多くあります。次に、水拭き機能をあえて省いた「吸引特化型」のメリットについて見ていきましょう。
水拭き機能なしモデルのメリット

「水拭き機能がないロボット掃除機は物足りないのでは?」と思うかもしれませんが、実は吸引専用モデルのほうが優れている点も多くあります。
ここでは、水拭きなしモデルだからこそ得られるメリットを紹介します。
- 吸引特化で高性能モデルが多い
水拭き機能がない分、吸引力やマッピング機能に特化している機種が多く見られます。ゴミの取り残しを防ぎたい人や、カーペット掃除を重視する人には吸引力重視のモデルのほうが相性◎です。 - 軽量でバッテリー持ちが良い
水タンクやモップユニットがない分、本体がコンパクトかつ軽量になるのも特徴。バッテリーの負担も軽減されるため、1回の充電でより長時間の運転が可能になります。 - 価格も手頃でコスパが高い
水拭き機能が搭載されていない分、価格帯も抑えられており、2~3万円台で高性能なモデルを選ぶことも可能です。初めてのロボット掃除機や、サブ機としての導入にもぴったりです。
水拭き不要派におすすめのロボット掃除機3選
「水拭きは使わない」「手軽に吸引掃除だけできれば十分」
──そんな方に向けて、吸引力・機能性・価格のバランスに優れたおすすめモデルを3つ厳選しました。
すべて水拭き機能の使用は任意 or 非搭載なので、水拭き不要派にも安心して使えるラインナップです。
商品名 | 吸引力 | 自動ゴミ収集 | 水拭き機能 | マッピング | 本体の高さ | 価格帯(税込) |
---|---|---|---|---|---|---|
Roborock Q5 Pro | 最大5,500Pa | あり (紙パック式) | 搭載 (未使用可) | LDSレーザー | 約9.7cm | 約49,800円〜 |
ECOVACS DEEBOT N20 PRO PLUS | 最大8,000Pa | あり (サイクロン式) | 搭載 (ユニット着脱可) | ナビゲーションAI+センサー | 約10.2cm | 約59,800円〜 |
Anker Eufy C10 | 最大4,000Pa | あり (紙パック式) | 非搭載 | +アプリ連携 | レーザー約7.2cm | 約29,990円〜 |
Roborock Q5 Pro(Q50ULE)

商品名 | Roborock Q5 Pro(Q50ULE) |
---|---|
メーカー | roborock(ロボロック) |
吸引力 | 最大5,500Pa |
ブラシ構造 | デュアルラバーブラシ |
マッピング方式 | LDSレーザーセンサー(毎分300回転) |
水拭き機能 | あり(使用しない設定可) |
ゴミ収集 | 自動ゴミ収集ドック付(2.5L紙パック式) |
スマホ連携 | あり(アプリ操作/マップ表示/清掃予約/進入禁止エリアなど) |
サイズ | 35 × 35.3 × 44.8 cm |
重量 | 約11.6kg(ドック含む) |
保証 | 1年間メーカー保証 |
- 5,500Paの強力吸引+モップ水拭き両対応
ホコリ・髪の毛から皮脂汚れまで、1台でまるごと掃除できる。 - LiDARによる高精度マッピング/複数フロア保存可
無駄な動きが減り、短時間で隅々まできれいになる。 - アプリで進入禁止エリア・掃除履歴・掃除モードの詳細設定が可能
部屋ごとの掃除を細かく調整でき、無駄がない。 - 自動充電&中断箇所からの再開あり
長時間掃除でも手動で操作する手間がゼロ。 - 水洗い可能な770ml大容量ダストボックス
ゴミ捨ての頻度を減らせて、衛生的にも安心。
高精度マッピング×吸引力の完成形!
- 吸引力が強く、カーペットのゴミもよく取れる
- マッピング精度が高く、効率よく掃除できる
- アプリが使いやすく、エリア指定や進入禁止も簡単
- 静音性が高く、ペットがいても安心
- コスパが非常に良い。上位機並みとの声も
- 高さ9.7cmあり、家具下に入らない場所がある
- 水拭きの水タンクは180mlとやや小さめ(ただし交換は簡単)
- 自動ゴミ収集は非搭載(Pro+で対応)
- 一部スケジュール設定での掃除回数設定に制限あり
Roborock Q5 Proは、吸引力・静音性・マッピング精度の3拍子が揃った高性能モデル。最大5,500Paの吸引力と2本のラバーブラシで、フローリングからカーペットの奥までしっかり掃除します。
水拭き機能はオフにして吸引専用でも運用可能。LDSレーザーセンサーによる高精度なマップ作成と、アプリでの細かい設定操作にも対応。さらに、自動ゴミ収集ドック付きで、約2ヶ月間ゴミ捨ての手間も不要です。
ECOVACS(エコバックス) DEEBOT N20 PRO PLUS

- 8000Paの強力吸引+振動モップの両対応
髪の毛やホコリ、皮脂汚れも同時に除去。高い清掃力が魅力。 - 紙パック不要のサイクロン自動ゴミ収集
ランニングコストがかからず、環境にも家計にもやさしい設計。 - 毛絡み防止「ZeroTangle」ブラシ搭載
ペットの毛や長い髪もスムーズに吸引。メンテナンスが楽。 - 最大300分稼働&550㎡カバー
広い家でも1回でしっかり掃除可能。段差乗り越えも20mmまで対応。 - アプリで細かくカスタマイズ可能
吸引力・水量・振動の強さなど細かな調整ができ、清掃の自由度が高い。ゴミ捨ての頻度を減らせて、衛生的にも安心。
高精度マッピング×吸引力の完成形!
- 強力な吸引力と振動モップで掃除力が高い
- 紙パック不要でゴミ捨てが経済的&簡単
- 髪の毛が絡みにくくお手入れが楽
- アプリが高機能で、カスタマイズ性が高い
- ペットのいる家庭でも活躍する吸引性能
- モップ取り外し時に水が垂れやすい
- 家具への衝突や段差認識の甘さが見られる
- オフラインになりやすく、再設定が必要な場合あり
- 配線や小物を吸い込んでしまうことがある
- マッピングやドック位置がズレるとの報告もあり
DEEBOT N20 PRO PLUSは、8000Paの強力吸引と振動モップで床の汚れを徹底除去する高機能モデル。紙パック不要のサイクロン式自動ゴミ収集ドックを搭載し、経済的かつエコな運用が可能です。ペットの毛も絡みにくいZeroTangleブラシや、最大300分稼働のロングバッテリーも魅力。アプリ操作で吸引力や水量などを細かく設定でき、家庭ごとのニーズに柔軟に対応します。
Anker Eufy (ユーフィ) Robot Vacuum Auto-Empty C10

- 4000Paの吸引力×薄型ボディで狭い場所もカバー
テレビ台やベッド下など高さ制限のある場所にも入りやすい。 - 自動ゴミ収集ドックで60日間ゴミ捨て不要
コンパクトなステーションながら、手間の大幅軽減が可能。 - レーザーマッピングによる部屋の可視化&効率清掃
進入禁止エリアや掃除ルートの設定がアプリで簡単。 - 伸縮サイドブラシで壁際・角までしっかり届く
部屋の端まで取りこぼしを抑えてきれいに。 - 最大24ヶ月保証&約3万円で買える高コスパ
入門機としては破格のスペックと安心サポート体制。
薄型×自動ゴミ収集のコスパ王!
- 薄型で家具下の掃除がしやすい
- ゴミ収集が自動でラク&衛生的
- 価格が安く、機能に対する満足度が高い
- マッピング機能で部屋の状況が可視化できる
- 吸引力が十分で、髪の毛もよく取れる
- 障害物回避機能は非搭載でぶつかりやすい
- ステーションに戻れないことがたまにある
- フィルターが目詰まりしやすく掃除が必要
- アプリの操作性が少し分かりにくい
- ラグやコードを巻き込むケースがある
Eufy C10は、約3万円で自動ゴミ収集・マッピング・アプリ連携を備えた高コスパモデル。最大4000Paの吸引力と薄型設計で、家具下や狭いスペースも掃除可能。ステーションはコンパクトながら60日分のゴミを自動収集。アプリでは進入禁止エリアや掃除スケジュールも柔軟に設定でき、初めてのロボット掃除機としても扱いやすい一台です。水拭き機能はありませんが、吸引に特化した使いやすさが光ります。
今回ご紹介したモデル以外にも、価格と性能のバランスに優れたロボット掃除機を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
▶ コスパ重視!安くて優秀なロボット掃除機の選び方とおすすめ機種まとめ
水拭き付きモデルとの違いを比較
「水拭き機能って本当に必要?」と感じている方に向けて、ここでは水拭き機能付きモデルと、水拭きなし(吸引特化)モデルの主な違いを3つの観点から比較します。
比較項目 | 水拭き機能付きモデル | 吸引特化モデル |
---|---|---|
掃除時間 | 吸引+モップがけを同時に行えるが、 動作が遅く、往復で時間がかかる傾向あり。 | 吸引のみでスムーズに動作し、 掃除時間が短縮されやすい。 |
メンテナンスの手間 | 給水・排水・モップ洗浄が必要で 使用ごとの手入れが多い。 | ダストボックスやフィルター掃除程度で済み、 手間が少ない。自動ゴミ収集でさらにラクに。 |
価格差 | 水拭き機能分コストが高くなり、 5万〜10万円以上のモデルも多い。 | 3万円前後から導入でき、 高コスパなモデルも豊富。 |
掃除時間の違い
水拭き機能付きモデルは、吸引+モップがけを同時に行えるものの、動作スピードがやや遅くなる傾向があります。また、水拭きの精度を保つために往復動作をすることもあり、掃除時間が長引くケースもあります。
一方、吸引特化モデルは吸引のみで効率的に動作するため、掃除時間を短縮したい方には向いています。
メンテナンスの手間
水拭き付きモデルは、水タンクの給水・排水やモップの取り外し・洗浄などが必要です。使用のたびに手間がかかるため、継続的な利用が負担になることも。
対して吸引専用モデルは、ダストボックスのゴミ捨てやフィルター掃除だけで済むため、日々のメンテナンスが簡単です。自動ゴミ収集ドック付きであれば、さらに手間を減らせます。
価格差
水拭き機能が搭載されているモデルは、どうしても価格が上がりがちです。高性能な機種では5万円〜10万円以上になることも。
その点、吸引特化型のモデルは3万円前後から購入でき、必要十分な性能を備えているため、コストを抑えつつ賢く導入したい方におすすめです。
水拭きがいらない人・いる人の違いとは?
ロボット掃除機の水拭き機能が「必要かどうか」は、家庭環境やライフスタイルによって大きく変わります。
ここでは、代表的な生活シーンを例に、水拭き機能が向いている人・そうでない人の傾向をまとめました。
- ペットがいる/いない
- 小さな子どもがいる/いない
- 間取りの広さや床材による判断
ペットがいる/いない
ペットの毛や食べこぼしが多い家庭では、吸引機能だけで十分きれいになるケースが多く、水拭き機能は必須ではありません。一方、ペットの足跡やフローリングの皮脂汚れが気になる方には、水拭き機能が役立つこともあります。
小さな子どもがいる/いない
食べこぼしや飲み物のシミがつきやすい幼児がいる家庭では、水拭き機能があると便利な場面もあります。ただし「衛生的に気になる部分は結局手で拭く」という方には、水拭き付きでなくても十分といえるでしょう。
間取りの広さや床材による判断
狭い部屋やワンルームの場合、水拭きの必要性はそこまで高くありません。また、無垢フローリングや畳など水に弱い床材を使用している場合は、あえて水拭き機能を避けた方が安心です。
このように、水拭き機能の有無は「家庭の事情」によって最適解が変わります。
まとめ|水拭き不要でも掃除は快適にできる
ロボット掃除機に水拭き機能があれば一見便利に思えますが、実際は「使わなくなった」「手間が増えた」という声も多くあります。
水拭きにこだわらず、吸引力や操作性に優れたモデルを選べば、掃除はじゅうぶん快適に、そして時短にもつながります。
面倒なメンテナンスや濡れた床の不快感を避けたい方には、水拭きなしのロボット掃除機がおすすめです。
ぜひあなたのライフスタイルに合った1台を選んで、もっとラクに、もっと心地よい暮らしを手に入れてください。
コメント