「木のまな板って、結局どの木がいいの?」と悩んでいませんか?
ヒノキ・イチョウ・桐・ホオノキなど、木製まな板に使われる素材はさまざま。それぞれに特徴や向いている用途があり、選び方を間違えると黒ずみや反り、刃当たりの悪さに悩まされることも。
本記事では、代表的な木材ごとのメリット・デメリットを比較しながら、家庭用・プロ用・魚用など目的別に最適な木の種類をご紹介します。
毎日使う道具だからこそ、使いやすく長く愛用できる一枚を選びましょう。
木製まな板に使われる主な木の種類と特徴
木製まな板に使われる木材には、それぞれに異なる特徴があります。
刃当たりのやさしさ、耐久性、黒ずみにくさ、軽さや価格など、重視するポイントによって選ぶべき素材は変わります。
ここでは、代表的な木材であるヒノキ・イチョウ・桐・ホオノキ・ケヤキ・竹の6種類について、特徴とメリット・デメリットをわかりやすく整理しました。
ご自身の用途やライフスタイルに合ったまな板選びの参考にしてください。
それぞれの項目解説
比較項目 | 説明 |
---|---|
耐久性 | 長期間使えるか。反り・割れ・削れへの強さなど。 |
刃へのやさしさ | 包丁を傷めにくいか(刃当たりのやさしさ)。 |
黒ずみ・カビ耐性 | 黒ずみやすさ、水に対する耐性。 |
軽さ・扱いやすさ | 手入れのしやすさ、重さ、乾きやすさなど。 |
価格の手頃さ | 一般家庭が購入しやすい価格帯か。 |
総合おすすめ度 | 初心者におすすめかどうか(バランス評価)。 |
ヒノキ|香りと抗菌性に優れた人気の定番

ヒノキは日本で古くから愛されているまな板素材。独特の芳香にはリラックス効果があり、抗菌性にも優れています。ほどよい柔らかさで刃当たりが良く、包丁の刃も長持ちしやすいのが特徴です。ただし、水気に弱いため、使用後はしっかり乾燥させる必要があります。
イチョウ|刃当たりがやさしくプロにも愛用される

イチョウのまな板はしなやかで復元力があり、包丁を傷めにくいのが特長。プロの料理人にも愛用者が多く、反りにくく長持ちする点でも評価されています。木肌がなめらかで、使用感が非常にやさしい反面、価格はやや高めです。
桐(キリ)|軽くて扱いやすいが耐久性は低め

桐はとても軽量で、女性や高齢の方でも扱いやすいのが魅力。吸湿性が高く、乾きも早いため、手軽さを求める人におすすめです。ただし、木が柔らかいため傷がつきやすく、長く使うには定期的なメンテナンスが必要です。
ホオノキ|黒ずみに強くメンテナンスがしやすい

ホオノキは水に強く、黒ずみやカビが出にくいのが大きな特徴です。包丁の刃当たりも比較的やさしく、価格も手ごろでコスパの高い選択肢です。家庭用としても扱いやすく、最近人気が高まっている木材の一つです。
ケヤキ・ブナなど|硬くて丈夫だが包丁にやや不向き

ケヤキやブナはとても硬く、耐久性の高さが魅力です。ただし、硬すぎることで包丁の刃が欠けたり、刃当たりが強く感じることがあります。主に業務用やDIY向けで、毎日使う家庭用にはやや扱いにくいかもしれません。
竹|抗菌性・軽さに優れるが刃当たりは硬め

竹製まな板は抗菌性が高く、軽量で乾きやすいため衛生的に使えるのがメリット。また環境にやさしいエコ素材としても注目されています。ただし、素材が非常に硬く、包丁の刃が早く傷む可能性があります。音もやや大きめなので好みが分かれるところです。
用途別|どんな木がどんな人におすすめ?
- 毎日使う家庭用には「ヒノキ」か「ホオノキ」
- プロ仕様や本格派には「イチョウ」
- 軽さと扱いやすさ重視なら「桐」も検討
- 硬くて丈夫なまな板が欲しいなら「ケヤキ・ブナ」
- 安価で衛生的な素材を選ぶなら「竹」
毎日使う家庭用には「ヒノキ」か「ホオノキ」
ヒノキは香りと刃当たりのやさしさ、ホオノキは黒ずみにくさとお手入れの手軽さが魅力。どちらも使い勝手がよく、家庭のキッチンで毎日使うまな板としてバランスの取れた選択肢です。初めて木のまな板を使う方にもおすすめです。

プロ仕様や本格派には「イチョウ」
料理人にも愛用者の多いイチョウは、復元力のある木質とやさしい刃当たりが特徴。反りや割れにも強く、長く愛用できる点がプロ仕様にふさわしい素材です。価格はやや高めですが、一生モノとして選ばれることも多い高級材です。
軽さと扱いやすさ重視なら「桐」も検討
桐はとにかく軽く、取り回しが楽なのが最大の魅力。高齢の方やキッチン作業での持ち運びが多い方に向いています。乾きも早く衛生的ですが、傷つきやすく長期使用には不向きなため、サブ的な1枚として使うのもおすすめです。
硬くて丈夫なまな板が欲しいなら「ケヤキ・ブナ」
とにかく頑丈なまな板が欲しい方にはケヤキやブナがおすすめ。重くて硬いため耐久性は抜群ですが、包丁の刃を傷めやすいというデメリットも。硬めの素材に慣れている人や業務用途には向いていますが、初心者には不向きです。
安価で衛生的な素材を選ぶなら「竹」
価格の安さと抗菌性の高さを重視するなら竹製も選択肢の一つです。水切れがよく乾きも早いため、手軽に使える素材として人気があります。ただし、素材が硬いため刃当たりはやや強めで、包丁の切れ味を気にする方には不向きです。
木のまな板を選ぶときの注意点
木のまな板は天然素材ならではの温もりと刃当たりのよさが魅力ですが、正しい使い方やお手入れをしないと、黒ずみや反り、カビといったトラブルの原因になることもあります。
ここでは、木のまな板を長く清潔に使い続けるために知っておきたい基本的な注意点を解説します。
黒ずみ・カビ対策には?
木のまな板は天然素材のため、水分が残ると黒ずみやカビの原因になります。使用後はしっかり水洗いし、タオルで水気を拭き取ったあと、風通しのよい場所で立てて乾かすのが基本です。
とくに梅雨時や湿気の多い季節は、週1回程度で熱湯消毒やアルコールスプレーを併用すると、衛生面を保ちやすくなります。
反りを防ぐためのメンテナンス方法
木のまな板は、水分を一方向から受け続けると反りや割れが生じやすくなります。反りを防ぐには、使用する面をときどき裏返して均等に使うことが大切です。
また、急激な乾燥(直射日光・食洗機など)は木材を痛める原因になるため避けましょう。月1回ほどオイル(亜麻仁油やえごま油など)を塗って保湿ケアすると、木の質感が長持ちします。
まとめ|自分に合った木材を選ぼう
木製まな板は、素材によって使い心地やお手入れのしやすさが大きく変わります。
毎日使うなら「ヒノキ」や「ホオノキ」、プロ志向なら「イチョウ」、扱いやすさ重視なら「桐」、耐久性重視なら「ケヤキ・ブナ」、価格と衛生面なら「竹」など、自分の目的に合った素材を選ぶことが大切です。
選び方に迷ったときは、「どんなシーンで、どのくらい使うか」を基準に考えてみてください。
長く付き合えるお気に入りの1枚が、日々の料理をもっと快適にしてくれるはずです。
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