この記事では、「臓活おかゆ」がもたらす効果や、レシピを分かりやすく紹介しています。
栄養豊富で胃腸にやさしいおかゆを効果的に取り入れることで、体の調子を整え、美容にも良いことがあります。
さっそく「臓活おかゆ」とは何か、どのように日々の生活に取り入れられるのかを見ていきましょう。
ゆいこ
女性/エシカルコンシェルジュ/ライター
10代後半から玄米食を実践。現在、体に優しい食について学び、資格取得に向け勉強中。「私らしくサスティナブルな暮らし」を楽しむ2児の母。エシカルコンシェルジュ取得。
臓活おかゆとは?
東洋医学に基づいた健康法「臓活」は、内臓の働きを高めるための活動を言います。
とくに食事は臓活の基本です。消化器官や腸の調子が整うと、栄養の吸収が良くなり、全身に巡らせることができます。
臓活の食事で最適とされているのが「おかゆ」です。
「臓活おかゆ」は内臓機能を整えるために作られたおかゆで、内臓に優しい食材を使い、体に負担をかけず栄養を摂る目的があります。
おかゆが臓活に理想である理由
柔らかく煮込まれた米は、胃腸に負担をかけずに消化されやすく、栄養を効率よく吸収できます。
とくに疲れた内臓には、おかゆのような軽くてやさしい食事が必要です。
臓活おかゆは体を休ませながら、必要な栄養を届けることができる理想的なメニューなのです。
デトックス効果で老廃物を排出する仕組み
臓活おかゆは、体内のデトックスにも効果的です。
おかゆには豊富な水分と食物繊維が含まれているため、体内の老廃物をスムーズに排出しやすくします。
老廃物が体に溜まると、むくみや便秘、肌トラブル、倦怠感、免疫力の低下などにつながり、良いことがありません。
体から老廃物がきちんと排出されることで、体が抱える問題を改善し、内側から美しくなっていくのです。
臓活おかゆ作り方|おすすめの具材
臓活おかゆの作り方(炊飯器・鍋)
炊飯器での作り方
炊飯器を使うととても簡単におかゆをつくることができます。
予約機能を使って、好きな時間に完成させることも可能です。
また、具材や調味料を加えて炊飯することもできるので、具材を別で調理する手間もありません。
さらに、短時間で鶏肉をホロホロにできるなど、時短でより美味しくなるのも魅力です。
- 洗ったお米を30分ほど進水させる
- 釜にお米を入れ「おかゆ」のメモリまで水を加える
- おかゆモードで炊く
私は「ライカベル炊飯器」を使って、栄養たっぷりの発芽玄米おかゆを炊いています。
浸水なしで、発芽~炊飯までをボタン1つでおこなってくれるので本当に助かっています。
ライカベル炊飯器を実際に使った感想は【ライカベル炊飯器でつくる「発芽玄米おかゆ」の魅力と健康効果】をご覧ください。
鍋での作り方
鍋で美味しくおかゆを作るには、火加減と水分量の調節が大切です。
水分量は、お米の5~6倍と覚えておきましょう。
玄米を使う場合は少し水分を多めにし、しっかり柔らかくなるまで煮込むと良いです。
- 洗ったお米をたっぷりの水に1時間浸水させる
- 鍋にお米と分量の水を加え、沸騰するまで強火で加熱する
- 沸騰したら弱火にし、蓋を少し開けて30分ほど煮る
- おかゆがトロっとしたら火を止め、蓋をして10分蒸らす
臓活おかゆの基本の材料
臓活おかゆの基本の材料は、白米や玄米、水、塩と、とてもシンプルなものです。
臓活おかゆに使用するお米は「玄米」がおすすめです。
玄米は白米に比べてとても栄養価が高く、とくにビタミンB群や食物繊維、ミネラルが豊富です。睡眠の質を高めると話題のGABAも含まれています。
また、玄米は白米より腹持ちが良いというメリットもあります。
臓活おかゆにおすすめの具材
東洋医学では、五臓それぞれに良いとされている食材が分けられています。
いまの自分の体調に合わせて食材をチョイスしたり、旬のものを入れるのがおすすめです。
肝 | 青菜類,クコの実,牡蠣,酸味のある食材(レモン,梅干し) |
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心 | 赤い食材(トマト,人参,赤豆),小麦,鶏肉,蓮の実 |
脾 | かぼちゃ,大豆,山芋,もち米 |
肺 | 白い食材(梨,大根,白きくらげ),はちみつ,百合根,豆腐 |
腎 | 黒い食材(黒ごま,黒豆,黒きくらげ),くるみ,山椒海藻類 |
緑黄色野菜や、海藻類、鶏肉などのたんぱく質をバランスよく取り入れるよう意識します。
臓活おかゆのレシピ5選
五臓を活性化し、整えてくれる「臓活おかゆ」のレシピを5つご紹介します。
臓活おかゆのレシピを一気に知りたいという方は、以下の2冊の書籍がおすすめです。
「まいにち臓活おかゆ」は北京中医薬大学の医学博士、伊生花(いんせんか)さんの著書です。
女優やモデルなどの著名人も通うホリスティック美容サロン「BHY」の代表でもあります。
臓活に特化したおかゆのレシピはもちろん、東洋医学からみる臓活おかゆについて学ぶことができます。
「ととのうおかゆ365日」は、おかゆ好きの鈴木かゆさんの著書です。
おかゆ生活を実践しながら、海外のおかゆのリサーチも現地にておこなっています。
体調や季節から、今の自分に必要なおかゆのレシピを簡単に探すことができる事典のような本です。
野菜たっぷりのトマトおかゆ
- 米1/2カップ、水5カップ
- トマト: 1個(皮をむき、粗く刻む)
- 玉ねぎ: 1/4個(みじん切り)
- 人参:1/2本(みじん切り)
- キャベツ:葉1枚(細かく刻む)
- オリーブオイル:小さじ1
- 塩::適量
- コンソメ顆粒: 小さじ1
- パセリ(みじん切り、トッピング用): 適量
トマトはビタミンCやリコピンが豊富で、美容にも良い食材です。
また、体内の余分な熱を取り除く作用があります。
キャベツや玉ねぎなどの野菜は気血を補い、消化を助ける効果があります。
清熱解毒しながら、体を優しく滋養するおかゆです。
キムチ入り中華風おかゆ
- 米:1/2カップ、水:5カップ
- キムチ:100g(細かく刻む)
- 鶏がらスープの素:小さじ1
- ごま油:小さじ1
- 塩:適量
- 卵:1個(お好みで)
- 刻みねぎ:適量
- 白ごま:少々
発酵食品であるキムチを加えたおかゆは、腸内環境の改善に効果的です。
キムチの辛味が食欲を刺激し、疲れた胃腸にも優しい一品です。
卵は精(エネルギー)を補い、体力回復に役立ちます。
腸をデトックスしながら、体を温めるバランスの取れたおかゆです。
かぼちゃと玄米のおかゆ
- 玄米:1/2カップ、水:6カップ
- かぼちゃ:100g(皮を剥いて一口大に切る)
- 塩:適量
かぼちゃは脾胃を補強し、消化を助ける食材として知られています。
玄米はエネルギーを補い、気血を養う作用があるため、元気の回復に効果的です。
また、玄米は消化に少し時間がかかるため、長時間エネルギーを供給してくれる効果もあります。
滋養強壮をサポートし、消化器系を整えるおかゆです。
鶏肉と生姜のおかゆ
- 米:1/2カップ水:5カップ
- 鶏胸肉:50g
- 生姜:10g(薄切り)
- 醤油:小さじ1
- 塩:適量
- 青ねぎ:少々(トッピング)
鶏肉は気(エネルギー)を補い、身体を温める働きがあります。
生姜は寒さを追い払い、胃腸の消化力を高めるのに効果的です。
冷えや疲労回復に役立つ、温めるおかゆです。
なつめとクコの実のおかゆ
- 米:1/2カップ、水:5カップ
- なつめ:5粒(種を取って細かく切る)
- クコの実:大さじ1
- はちみつ:小さじ1
- 塩:少々
なつめは気血を補い、体を温めて精神を安定させる食材です。
クコの実は肝腎を補い、視力の改善や疲労回復に効果があります。
気血を調整し、内臓の機能をサポートするデトックスおかゆです。
臓活おかゆを食べることで期待できる効果は?
消化器官を休めることができる
おかゆは、消化に優れた食べ物として古くから親しまれてきました。
消化器官に負担をかけず、ゆっくりとエネルギーを補給することができるため、内臓を休ませながら栄養を摂取できます。
とくに胃腸が疲れているときや、暴飲暴食で負担がかかった後におかゆを取り入れると、内臓をリセットするのに効果的です。
便秘改善と腸内環境をととのえる
おかゆには水分が多く含まれているので、腸を刺激し便通をスムーズにする効果があります。
また、発酵食品や食物繊維が豊富な食材をおかゆにプラスすることで腸内の善玉菌が増えるので、便秘の方にもおすすめです。
腸は免疫を司る器官でもあるので、ケアすることで体全体の健康を向上させることも期待できます。
肌トラブルやむくみを予防する
腸内環境が整うメリットは、便通だけではありません。
便秘や腸の不調は体内の毒素が排出されず、むくみや便秘、肌トラブル、倦怠感、免疫力の低下の原因となります。
臓活おかゆを食べることで、体内の老廃物がしっかりと排出されるようになると、不要なものと新しいものがきちんと生まれ変わり、体のあらゆるトラブルが減少するでしょう。
まとめ
臓活おかゆは、消化器官を休めながら、体に必要な栄養を効率的に摂取できる理想的な食事です。
内臓をケアすることで、体全体の調子が整い、肌や美容にも良い影響を与えます。
また、玄米や発酵食品などの食材を上手に組み合わせることで、さらに効果を高めることができます。
無理なく毎日続けられるレシピを工夫しながら、ぜひ臓活おかゆを日々の生活に取り入れて、体の内側からキレイを目指してみてください。
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