いびき治療の選択肢として注目される口蓋垂軟口蓋形成術(UPPP)。この治療法は、いびきを軽減するために用いられるものですが、メスを使う手術である以上、メリットだけでなくデメリットもあります。
この記事では、UPPPに関する基本的な情報から、そのデメリットについて詳しく解説します。手術を検討する前に、ぜひ参考にしてください。
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初回治療費 | ||
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治療時間目安 | ||
約15~20分 | 約20分 | 約20分 |
実績・信頼性 | ||
耳鼻科専門医在籍 院長は元美容整形外科医 | Google口コミ評価5 ※全10件 | 患者満足度97% 院長自らが治療 |
主な アクセス方法 | ||
〈新宿院〉 JR線「新宿」駅 東口より徒歩3分 〈品川院〉 JR品川駅徒歩5分 | 〈新宿院〉 JR各線「新宿」駅西口より徒歩5分 〈横浜院〉 各線横浜駅西口から徒歩5分 | 〈新宿院〉 JR新宿駅東口から徒歩2分 |
診療時間 | ||
10:00〜22:00 | 平日 /11:00-20:00 土日祝日 /10:00-19:00 | 11:00~21:00 |
無料カウンセリング | ||
あり | あり | あり |
公式サイト | ||
※当ページは「睡眠時無呼吸及びいびきに対する保存的口蓋垂軟口蓋形成術」を参照し作成しています。
UPPPとは何か?その基本
口蓋垂軟口蓋形成術(UPPP:Uvulopalatopharyngoplasty/ユーヴロパラタフォリンゴプラストミー)とは、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療法としておこなわれる手術です。この手術では、口蓋垂や軟口蓋、場合によっては扁桃腺を切除することで、気道を広げることを目的とします。
気道の狭窄によって引き起こされるいびきを軽減することが主な目的ですが、UPPPは睡眠の質向上や無呼吸の改善にも役立つ場合があります。ただし、外科的な治療法であるためリスクも伴います。
UPPPの費用は?
UPPPの費用は以下が目安です。
- 手術費用:保険適用で約3万~5万円(3割負担)
- 入院費用:1泊5,000~30,000円(部屋タイプによる)、1~2週間の入院で合計10万~20万円程度
- トータル費用:保険適用後で約13万~25万円
※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。
参考:森下駅前医院
高額療養費制度を活用すると、負担をさらに軽減可能です(例:上限約87,000円+食事代)。具体的な費用は病院や保険組合に確認をしてください。全国健康保険協会のページで詳細が確認できます。
口蓋垂軟口蓋形成術(UPPP)のデメリット
UPPPには気道を広げ、いびきを軽減できるという大きなメリットがある一方で、デメリットとしては手術後の痛みや長い回復期間、合併症のリスクが挙げられます。
術後の痛みが強く回復期間が長い
UPPPの大きなデメリットは、術後に経験する痛みと長い回復期間です。
UPPPは外科的な処置であり、喉の組織を切除するため、術後に強い痛みを感じることがあります。この痛みは食事や飲み物を摂る際にも影響を与えるため、術後数日は特に注意を払って生活する必要が出てくるでしょう。
痛みは個人差があるものの、多くの患者が術後1〜2週間は強い不快感を訴えます。傷の治りの遅延や出血が起きることがあるため、次のような事項には十分に気を付けるべきです。
- 喉の腫れや痛みのため固い食べ物や刺激物は避ける
- 熱い飲み物は避けて常温水を飲むようにする
- アルコール摂取・タバコは禁止する
- 激しい運動や重労働は避ける
また、術後の回復期間は通常2〜4週間とされており、その間は通常の生活が制限されることがあります。特に、声を使う仕事や重労働をする方にとっては、生活や仕事に大きな支障をきたす可能性があります。
さらに、完全に喉の状態が回復するまでには、場合によっては数か月かかることもあります。術後のケアが非常に重要であり、無理をしないことが優先事項です。
出血や感染のリスク
UPPPでは、手術後に出血や感染が起こる可能性があります。特に、手術直後は傷口が開いたり、細菌感染が起こるリスクが高まるため、医師の指示に従い適切な対処をしてもらいましょう。
また、そのリスクを最小限にするためには、手術前後の衛生管理を徹底する必要があります。手術後に体調の異変を感じた場合は、すぐに医師に相談してください。
味覚や声の変化が起こる可能性があるから
一部の患者では、UPPPの後に味覚の変化や声質の変化を経験することがあります。味覚の変化は一時的なものが多いですが、まれに長期間続くことがあります。
また、声の変化は、特に歌手や声を使う職業の方にとっては大きな問題となる場合があります。これらのリスクを十分に理解した上で手術を受けることが必要です。
効果が一生続くわけではない
UPPPによるいびき改善効果は、全ての患者で一生続くわけではありません。加齢や体重増加などの要因によって、再びいびきや無呼吸が発生する可能性があります。
このため、UPPPを受けた後も定期的に医師の診断を受けることが推奨されます。
再発の可能性がある
UPPPを受けても、一定の割合の患者がいびきや無呼吸を再発する可能性があります。特に、生活習慣や体型に問題がある場合、再発リスクが高まることがあります。
術後の効果を最大限持続させるためには、生活習慣の改善や体重管理を並行しておこなうことが重要です。
UPPPを受ける前に知っておきたい注意点
UPPPを受ける前に理解しておきたい、経済的・生活的な側面について解説します。
手術費用が高額
UPPPは保険適用となる場合もありますが、入院費用もかかるため自己負担額が高くなることが一般的です。手術費用には病院の規模や医師の経験、地域の医療事情などが影響します。おおよその治療費用は次のとおりです。
- 手術費用:保険適用で約3万~5万円(3割負担)
- 入院費用:1泊5,000~30,000円(部屋タイプによる)、1~2週間の入院で合計10万~20万円程度
- トータル費用:保険適用後で約13万~25万円
※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。
参考:森下駅前医院
また、術後のケアや追加の診察費用なども考慮に入れる必要があります。手術前に費用について十分に確認することが大切です。
入院期間が必要
UPPPを受ける際には、数日間の入院が必要となる場合があります。入院期間中の仕事や家庭の負担を事前に計画しておくことが重要です。
また、入院中の生活や食事についても、制限があることを理解しておく必要があります。事前の準備が術後のスムーズな回復につながります。
UPPP以外の選択肢:他のいびき治療法との比較
UPPP以外にもいびき治療法はいくつかあります。
CPAP療法との比較
CPAP療法は、鼻に装着するマスクを通じて空気を送り込み、気道を確保する治療法です。外科手術を伴わないため、リスクが少ないのが特徴です。
ただし、装置の装着に慣れる必要があり、使用感に不快感を覚える人もいます。UPPPとは異なり、毎晩装置を使用する必要があります。
マウスピース療法との比較
マウスピース療法は、口に装着する装置によって気道を広げ、いびきを抑える方法です。比較的低コストで手軽に始められるのがメリットです。
ただし、効果には個人差があり、症状が重い場合には効果が限定的となることがあります。また、CPAPと同様に就寝中に装着するため、違和感があり苦手な方も少なくありません。
レーザー治療との比較
レーザー治療は、軟口蓋をレーザーで収縮させることで気道を広げる方法です。手術時間が短く、入院の必要がないのが利点です。
一方で、UPPPほどの効果が期待できない場合もあるため、症状に応じた選択が求められます。
まとめ:UPPPのデメリットを踏まえた上で最終的な判断を
UPPPは、いびき治療のひとつとして有効な手段ですが、そのデメリットも十分に理解しておく必要があります。術後の痛みや回復期間、合併症のリスク、さらには再発の可能性も考慮し、慎重に判断することが大切です。
手術を決定する前に、必ず医師と十分に相談してください。自分の症状や生活環境に合わせた治療法を選ぶことが、最適な結果を得るための鍵となります。また、疑問点や不安があれば遠慮せず医師に質問することが大切です。十分な情報を得ることで、納得のいく判断ができます。
また、UPPPの効果を持続させるためには、生活習慣の改善が重要です。特に、体重管理や禁煙、適切な睡眠環境の整備が効果的です。
手術だけに頼るのではなく、日常生活からもいびきを軽減する努力をおこなうことが、根本的な改善につながります。
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