マットレスに付いてしまった血汚れは、放置するとシミになってしまい、取り除くのがむずかしくなります。日常的に使えるアイテムを活用すれば、マットレスに付いた血汚れを効果的に取り除くことができます。
この記事では、石鹸・重曹・大根といった家庭にあるアイテムを使った、血汚れの除去方法を詳しくご紹介します。
- 石鹸を使って落とす
- 重曹を使って落とす
- 大根の酵素を利用して落とす
マットレスに付いた血を固形石鹸で落とす方法
まずは固形石鹸を使った血汚れの除去方法です。石鹸は家庭に必ずあるアイテムで、血汚れを効果的に落とすことができます。特に固形石鹸を使うことで、より汚れを除去しやすくなります。
固形石鹸を使う理由
固形石鹸は液体石鹸よりも洗浄力が強いことが多く、血液に含まれるタンパク質を分解する力があります。また、石鹸には脂質を溶かす成分が含まれているため、血汚れの油分を分解するのにも役立ちます。さらに、固形石鹸を直接擦り付けることで、汚れを物理的に落としやすくなるのです。
実際の手順
- 汚れた部分を軽く湿らせる
- 固形石鹸を汚れに直接擦り付ける
- 泡立てながら軽く指でこする
- 洗剤が残らないように硬く絞ったタオルでふく
- 最後に乾いた布でふき取り乾燥させる
まず、汚れた部分を軽く湿らせます。次に、固形石鹸を汚れに直接擦り付け、泡立てながら軽く指でこすります。このとき、血汚れを広げないように注意しながら、力を入れすぎずに洗浄しましょう。ある程度泡立てたら、石鹸の効果が行き渡るように少し時間を置きます。
冷水を使うと汚れが落ちにくくなるため、適度に温かい水で流すのがポイントです。ただし、お湯を使うと血が固まってしまう可能性があるため、40度以下のぬるま湯を使うことが重要です。
10分程度時間を置いたら、潜在が残らないように硬く絞ったタオルでまず拭きます。最後に、乾いた布でしっかりふき取り、扇風機などを利用して完全に乾燥させましょう。
重曹を使ったマットレスの血汚れ除去方法
次に、重曹を使った方法です。重曹は、血汚れを効果的に分解しながら、マットレスを傷めにくい自然な洗浄成分として知られています。重曹を使うことで、特に頑固な血汚れも取り除くことができます。
重曹が効果的な理由
重曹は弱アルカリ性であり、血液の成分であるタンパク質を中和・分解する働きがあります。これにより、血液が繊維にしみ込むのを防ぎ、表面に付着した血汚れを効果的に浮かせます。また、重曹は粒子が細かいため、マットレスの繊維に入り込んだ汚れにもアプローチすることができます。
重曹ペーストの作り方
重曹2に対して水1の分量を加えて混ぜる
重曹ペーストは非常に簡単に作れます。まず、重曹を小さな容器に入れ、少量の水を加えて混ぜます。割合は重曹2に対し、水が1程度。厳密に計る必要はありません。ペースト状になるまで水を少しずつ加えながら調整しましょう。水が多すぎると効果が薄くなるので、少し固めのペーストを作ることがポイントです。
重曹ペーストを使う手順
- 重曹ペーストを汚れた部分全体に塗り拡げる
- 5~10分程度放置する
- 柔らかい布でやさしくふき取る
- 落ちなければ何度か繰りかえす
- 最後に十分に乾燥させる
作った重曹ペーストを血汚れの部分に塗ります。ペーストを汚れ全体に均一に広げ、5分から10分程度そのまま置きます。この間、重曹が血液を分解し始めます。次に、柔らかい布で優しく拭き取ります。必要であれば、もう一度同じ手順を繰り返して汚れを完全に取り除きます。
重曹で血汚れを除去した後は、しっかりと乾燥させることが重要です。自然乾燥をおこなうのが一番ですが、湿気が残っているとカビの原因になるため、扇風機やドライヤーを使って完全に乾かすことをおすすめします。
大根を使った意外な血汚れの取り方
大根は血汚れの除去に使える意外なアイテムです。大根には「ジアスターゼ」という酵素が含まれており、この酵素が血液を分解する働きを持っています。自然な成分であるため、マットレスにも優しい方法です。
大根の酵素「ジアスターゼ」の力
ジアスターゼは、大根の根の部分に多く含まれている酵素で、デンプンを分解する働きが知られていますが、血液のタンパク質も分解できる特性を持っています。これにより、血汚れを優しく取り除くことができ、マットレスの素材にダメージを与えることなく、汚れを落とすことができます。
大根おろしを使う手順
- 大根おろしをできるだけ細かく作る
- 血の汚れ部分に大根おろしを乗せる
- 柔らかい布でやさしくふき取る
- 大根の匂い落としで重曹を振りかける
- 十分に乾燥させる
まず、大根おろしを作ります。できるだけ細かくおろすことで、酵素が効果的に働きやすくなります。次に、血汚れの部分に大根おろしを乗せ、軽く押さえながら浸透させます。10分ほど放置した後、やわらかい布で優しく拭き取ります。酵素の働きで血汚れが分解され、自然に浮き上がってきます。
大根おろしを使った後、独特のにおいが残ってしまいます。その場合は、硬く絞ったタオル等で大根おろしを完全に取り除いた後、少量の重曹を振りかけ、再び布で拭き取ります。重曹は脱臭効果もあるため、大根の臭いを中和してくれます。また、しっかり乾燥させることで臭いも薄れます。
石鹸・重曹・大根を使った血の汚れ除去をおこなうメリット
ここでは、石鹸、重曹、大根を使った血の汚れ除去をおこなう大きなメリットは、マットレス素材にダメージを与えないことです。
マットレスの素材によっては、強力な洗剤や化学物質を使うとダメージを受けることがあります。石鹸や重曹・大根を使う方法は、自然成分であるため、繊細な素材のマットレスにも優しく、素材を傷めずに血汚れを除去できます。
マットレスの血汚れを落とす際の注意点
マットレスの血汚れを落とす際には、いくつかの注意点を守ることが大切です。これにより、マットレスを傷めずに、効果的に血汚れを取り除くことができます。
- マットレスの素材を確認する
- 血液が広がらないようにする
- 血が乾く前に対処する
- 熱いお湯は使わない
- 湿気トラブルを防ぐために速やかに乾燥させる
マットレスの素材を確認する
マットレスにはさまざまな素材が使われており、ウレタン、ラテックス、コイルなど、素材によって対処法が異なります。まずは、マットレスの取り扱い表示や説明書を確認し、素材に適した方法で汚れを取り除くようにしましょう。間違った方法で対処すると、マットレスを傷める原因となります。
血液が広がらないようにする
血汚れを落とす際、汚れが広がってしまうと、逆にシミが大きくなる可能性があります。できるだけ汚れが広がらないように、外側から内側に向かって軽く叩くように洗浄することが重要です。また、こすりすぎないようにすることもポイントです。
血が乾く前に対処する
血液は乾いてしまうと固まってシミになり、非常に落としにくくなります。そのため、血が付いてしまったら、できるだけ早く対処することが重要です。早い段階で石鹸や重曹を使うことで、シミになるのを防ぎ、汚れが繊維に深く入り込むのを防ぎます。
熱いお湯は使わない
血汚れを落とす際には、50~60度以上の熱いお湯を使うのは避けるべきです。血液はタンパク質を含んでおり、熱が加わると固まってしまい、逆にシミが落ちにくくなります。40℃程度のぬるま湯を使うことで、汚れが繊維に固着するのを防ぎ、効果的に除去することができます。
湿気トラブルを防ぐために速やかに乾燥させる
マットレスは乾燥が不十分だとカビが生えやすい環境になります。血汚れを除去した後は、必ずしっかりと乾燥させることが大切です。日光の当たる場所で風通しを良くして自然乾燥させるか、扇風機やドライヤーを使って速やかに乾かすことをおすすめします。
まとめ
マットレスに付いた血汚れは、早めの対処と適切な方法を使うことで、簡単に取り除くことが可能です。
この記事では、石鹸、重曹、大根という家庭にある自然な成分で優しく汚れを除去する方法を紹介しました。血汚れを落とす際には、マットレスの素材に合った方法を選び、乾燥も徹底しておこなうことが重要です。
頑固になって落とし切れない血の汚れには酸素系漂白剤の使用もおすすめです。具体的な手順は、以下の記事で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
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