「朝から足が重い」
「通勤で立ってるだけなのに足がパンパン…」
毎日の通勤で足の疲れを感じている方は、意外と多いのではないでしょうか。
実は、立ちっぱなし・歩きすぎ・靴が合っていないなど、何気ない通勤習慣が足に大きな負担をかけていることがあります。
この記事では、理学療法士監修のもと、通勤で足が疲れやすい原因をわかりやすく解説。後半では、インソールやマッサージャーなど疲れにくくするための対策7選も紹介しています。
- かかと上げ運動
電車待ち中につま先立ちを10〜20回 - アーチサポートインソール
土踏まずを支え負担軽減 - クッション性のある靴
衝撃吸収で疲れにくくなる - 弾性ソックス(着圧)
むくみ防止に効果的 - ふくらはぎストレッチ
帰宅後に数分伸ばしてリセット - フットマッサージャー
足裏・ふくらはぎの筋肉をほぐす - 足湯や湯船
38〜42℃で全身の血流を促進

石川 敦哉
理学療法士、フットケアアドバイザー
足の疲労と血流障害のケア
医療系大学卒業後、都内のリハビリテーションセンターに勤務。理学療法士として、歩行障害・足の疲労・むくみケアなどの臨床に15年以上従事。現在はシニア層や立ち仕事に従事する方への足のセルフケア指導、靴やインソールの選び方セミナーなども行う。Webメディアでも「専門的すぎない、でも理論的」と好評のコラムを寄稿中。
通勤で足が疲れやすい3つの主な原因
毎日の通勤で「足がだるい」「夕方にはパンパンになる」と感じていませんか?実はその疲れ、単なる歩きすぎではなく、足元の環境や体の使い方が大きく関係しています。
ここでは、足が疲れやすくなる主な原因を3つに絞って、わかりやすく解説します。原因を知ることで、適切なケアや対策が見えてきます。
- 立ちっぱなしによる血流の停滞
- 歩行時の衝撃とアーチの崩れ
- 合わない靴による圧迫や不安定感
立ちっぱなしによる血流の停滞
通勤電車や仕事中など、長時間立ちっぱなしの状態が続くと、ふくらはぎの筋肉(第二の心臓)の働きが弱まり、血液の巡りが悪くなります。
その結果、足のむくみやだるさ、冷えなどを引き起こしやすくなるのです。

石川 敦哉
理学療法士、フットケアアドバイザー
足の疲労と血流障害のケア
立ちっぱなしの状態では、ふくらはぎの筋ポンプが機能せず、静脈血が足に溜まりがちになります。冷えやむくみの主因となるため、こまめなストレッチや足湯などで巡りを促すことが大切です。
歩行時の衝撃とアーチの崩れ
通勤中は意外と歩く距離が長くなりがち。足裏には何千歩分もの衝撃が加わり続けます。
とくに足のアーチ(土踏まず)が崩れていると、衝撃を吸収できずに筋肉や関節に負担が集中し、疲労が蓄積しやすくなります。

石川 敦哉
理学療法士、フットケアアドバイザー
足の疲労と血流障害のケア
足のアーチは、歩行時の衝撃をやわらげる“天然のクッション”です。アーチが崩れていると、膝・腰・首にまで影響が及ぶことも。日常的なケアがとても重要です。
合わない靴による圧迫や不安定感
サイズが合っていない靴やクッション性の乏しい靴は、足の圧迫・不安定さ・姿勢の崩れにつながります。
また、ヒールやすり減った靴底なども足のバランスを崩し、足裏やふくらはぎへの負担増加に直結します。
疲れにくくするための対策7選
毎日の通勤で「足がパンパンにむくむ」「帰宅後に脚がだるくて動きたくない」と感じている方は多いはず。
その原因の多くは、血流の滞り・足裏の衝撃・筋肉の疲労です。
そこでここでは、仕事前・通勤中・仕事後のシーン別に取り入れられる7つの対策を紹介します。どれも今日からすぐ始められる内容ばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。

石川 敦哉
理学療法士、フットケアアドバイザー
足の疲労と血流障害のケア
足の疲れには“冷え・血流・筋肉の硬さ”が複合的に関わっています。毎日の通勤にプラスアルファの工夫をすることで、驚くほど脚のだるさが改善されますよ
通勤中でもできるかかと上げ運動
電車の待ち時間や信号待ち中に、つま先立ちを10〜20回繰り返すだけ。ふくらはぎのポンプ作用が働き、血流改善に効果的です。
インソールでアーチサポート
足裏のクッション機能を補い、歩行時の負担を軽減。土踏まずが落ちている人ほど効果を実感しやすくなります。
▶疲れないインソールおすすめ7選|立ち仕事・長時間歩行に最適!
クッション性の高い靴を選ぶ
靴底が薄い靴は、衝撃がダイレクトに足裏へ。柔らかく反発性のある靴を選ぶことで、長時間歩いても疲れにくくなります。
▶リカバリーサンダルおすすめ17選(メンズ)|疲れを癒す人気モデルを徹底比較!
弾性(着圧)ソックスでむくみ予防
足首からふくらはぎにかけて段階的に圧力をかけることで、血液やリンパの流れを促進。夕方のむくみ対策に◎です
ふくらはぎのストレッチを習慣に
帰宅後に、壁に手をついてふくらはぎを伸ばすストレッチを数分実践。筋肉をほぐし、翌日の疲れの蓄積を防ぎます。
仕事後はフットマッサージャーでケア
自宅で気軽に使えるフットマッサージャーは、立ち仕事後のご褒美にも最適。足裏やふくらはぎの筋肉をしっかりケアできます。
▶足裏とふくらはぎを徹底ケア!フットマッサージャーおすすめ5選
足を温めて血流改善(湯船・足湯)
38~42℃のぬるめのお湯に15~20分つかるだけで、全身の血行がよくなり、冷えや疲労の回復に役立ちます。
▶フットバスおすすめ7選|冷え性・疲労・むくみに効く人気モデルを比較
まとめ|毎日の通勤がラクになる小さな習慣を
足の疲れやだるさは、放っておくと全身の不調にもつながりかねません。
しかし、インソール・マッサージャー・着圧ソックス・フットバスなど、ちょっとした習慣を取り入れるだけで、日々の疲れ方は驚くほど変わってきます。
「通勤がつらい」「夕方になると足が重い」──そんな悩みを感じている方は、ぜひ今日からできるケアを始めてみてください。
毎日の足もとケアが、明日のあなたをラクにしてくれます。
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