【体験記ブログ】原鶴温泉 泰泉閣のスリープツーリズムプランで泊まってみた

福岡県朝倉市の筑後川沿いにある温泉地、原鶴温泉。泰泉閣は1949年創業の、原鶴地区では老舗の温泉施設です。

この記事では泰泉閣の快眠ルームプランを利用した宿泊レビューと、立ち寄った周辺施設について紹介しています。

私と妻と6歳の息子、1歳の娘の4人の旅行です。ちなみに写真100枚以上の大ボリュームの内容となってます！「朝倉方面へ1泊しちゃおうかな」と考えている子連れの方にも参考になると思うので、ぜひごらんください！

泰泉閣とは｜天皇皇后両陛下も訪れた老舗宿泊施設

泰泉閣は1949年(昭和24年)に創業、約70年の歴史がある老舗の旅館。1992年(平成4年)には第43回全国植樹祭にご臨場された天皇皇后両陛下がご宿泊されたことでも有名です。その当時の記念碑が玄関前に建っています。

泰泉閣の温泉は原鶴温泉の泉質。美肌効果の高い「アルカリ単純泉」と「硫黄泉」の2つを併せもち、「ダブル美肌の湯」とも称されます。

2023年3月に館内の数か所をリニューアルしており、今回利用したタイミングでも別棟では改装の途中でした。泊まったのは本館？です。

これから宿泊を考えている方はもしかしたらさらに進化している泰泉閣のお部屋に泊まれるかもしれませんね。

泰泉閣に泊まってみたレビューを紹介！

今回利用したプランは2024年4月25日にオープンした「快眠ルーム」に泊まれる快眠ルームプラン。マットレスはNewコアラマットレスBREEZE、そしてボディケアが受けられるということでとても楽しみです。

宿泊したプランの金額、快眠ルームプランの内容は以下でまとめてます。

泰泉閣に到着！駐車場・外観・内観

福岡市から泰泉閣のある原鶴温泉までは約1時間。福岡市南区にある堤出入口から都市高速に乗り、途中、鳥栖JCから大分自動車道熊本方面へ向かい杷木ICでおります。杷木ICから国道386号線を甘木方面へ3km、時間にして約5分。

私たちは「林檎と葡萄の樹」に寄ってアップルパイを食べるために杷木の前の朝倉出口で降りました。林檎と葡萄の樹から目的地の泰泉閣までは10分弱です。

15時頃、泰泉閣に到着。

駐車場は約100台程度の広さです。

目の前には九州最大の1級河川「筑後川」が広がります。

曇ってなかったらもっと景色が良かったと思います。道路を挟んで向かい側に泰泉閣があります。

まわりの宿は潰れていたり、古い建物が多かったのでやや不安でしたが、泰泉閣はキレイで安心。

中からお客さんが入る様子をうかがっていたようで、近くまで行くとスタッフの方が荷物を受け取りに出てきてくださいました。

館内に入ると、想像よりも広く洗練されたロビーがあります。

チェックインします。

部屋は3階の3365号室。

「いとし」という名前が付けられています。

よく見ると、名前の付いてない部屋もあったので、リニューアルした部屋とそうでない部屋があるのかなと思いました。(実際はわからないです…。)

重い荷物は部屋まで運んでいただけます。

和洋室トリプルのお部屋(快眠ルーム)はどう？

部屋のドアを開けると、広い玄関と「泰泉閣」の名前入り下駄が置いてあります。

奥に進みます。あとでわかりますが、この時点でアロマの香りが部屋全体に漂っており、旅路に浸かれた体を嗅覚から癒してくれます。

リビング

まずはリビング。

とても清潔感のある広い空間です。テレビは大きく、だいたい55インチくらいあります。

ソファは4～5人掛けくらい、座り心地はしっかりめ。オシャレなデザインです。その前には丸テーブルがあり、コーヒーなどの見ながらテレビを見てくつろげます。

テレビの横にはクローゼットがあり、金庫もこちらに置かれてます。

ミネラルウォーターが5本。今までのホテルでは1人1本でしたが、5本あるのは初めてです。子供がたくさん水を飲むので嬉しい限り。静岡県産の鉱水でした。

ウェルカムスイーツはチョココーティングのピーカンナッツ。

美味しかったです。隣にはコーヒーはUCCの「DORIP POD」が置かれてます。

冷蔵庫は空っぽでした。

グラスやお茶用のポッドなどはシンプル。

デスクにはコンセント口が2つあり、パソコンなどの作業もしやすい場となってます。

ナチュラルな色合いです。

寝室

今回利用している快眠ルームプランのメインの寝室は畳床の和室です。

まず目につく鮮やかな青や赤のアートのようなものには、甘木絞りと久留米絣が使われているそう。

甘木絞りは朝倉伝統工芸の絞り染めのこと。久留米絣は一見、「くるめもち」に見えますが、これで「くるめかすり」と読むみたいで、調べると1957年にはすでに重要無形文化財に認定されていて、非常に歴史的・芸術的価値の高い織物です。

畳の上に3台のNewコアラマットレスBREEZEが並んでます。

ホテルといえばポケットコイルのことが多いですが、コアラマットレスはウレタンマットレス。

もちもちしつつも体をしっかり支えてくれます。その辺のポケットコイルマットレスよりも、断然寝心地が良いです。

コアラマットレスの口コミを見ていると「柔らかい」というイメージを持ちますが、実際に寝てみると腰が沈みすぎることもありません。ここで寝心地が良いと感じて、購入に至る方もいるそうです。

枕もコアラピロー3種類すべて置いているので、好きなものを選べます。

どんな商品なのか興味がある方は、NewコアラマットレスBREEZEのレビュー記事も参考にしてみてください。

寝室に置いてあるアロマディフューザーは＠アロマのもの。

＠アロマはスタイリッシュなデザイン性が特徴で、香りから空間をトータル的にデザインするブランド。その製品はホテルや商業施設を中心に置いてますが、楽天市場などでも人気となってます。

アロマオイルは、同ブランドの100%天然の香りの快眠サポートシリーズの「SLEEPING support」FEEL MILDは、安心感のある穏やかでやさしい柑橘系の香り。ベルガモット・ネロリ・オレンジ・柚子・フランキンセンスなどが配合されたオイルです。

リビングと寝室を仕切る引き戸は上吊り式。

戸の床面がフラットになってるので突っかかりがありません。単純に「こんなデザインの部屋に住みたい」と思いました。

まどは1か所。

外の景色は建物でした。

筑後川とは反対の部屋だったみたいです。こちらは快眠ルームプランのアンケート。

今後より良くなるために「大浴場に持ち出せる質の良いアメニティが欲しい」「エアコンの風向きブレードの音がギシギシ鳴っていた」など正直に感じたことを書いてみました。

洗面台・シャワー室・トイレ

洗面台まわりも木製で洗練された雰囲気があります。化粧水などのアメニティは「POLA」化粧品のもの。

洗面所の奥にはシャワー室のみあります。

大浴場があるので風呂はありません。

ドライヤーはリファのもの。

このドライヤーの風力にはかなりおどろきました。販売サイトをみると「リファビューテック」という3万円以上もする高級ドライヤーのようです。風力以外の機能性はわかりませんが、速乾性など使い心地はばつぐんによかったです。

大浴場

泰泉閣の大浴場は、室内に植物が植えられているジャングル風呂が有名です。初日は男湯が「千歳の湯」「かっぱの湯」、女湯が「ジャングル風呂」でしたが、毎日入れ替えられるので、私は2日目にジャングル風呂を堪能しました。

とても小さいですが滑り台もあって、温水プール感覚で子供も楽しめます。6歳の息子は楽しんでました。かっぱの湯はかっぱの置物がたくさんある露天風呂のことです。原鶴に伝わる男勝りの女ガッパ伝説が書かれていたのですが、面白かったので来館した際にはチェックしてみてください。

脱衣所にはウォーターサーバーがあります。

快眠ルームプランのボディケア

快眠ルームプランには「ボディケアを30分受けられる」というサービスも含まれてます。

普段デスクワークが多く、体が痛いながらも整体に一度も行ったことがない私にとってはかなり嬉しいサービスでした。30代くらいの男性整体師さんが丁寧に悩みを聞いてくれ、肩や背中のコリをほぐしてくれたり、日常でできる簡単なマッサージも教えてくれました。

食事について

今回は1泊2食付き。泰泉閣の食事は、ディナーもモーニングも同じ会場で「河里穂」という和ダイニングで食べられます。

実は泰泉閣のディナーは「温泉宿・ホテル総選挙2021」で九州エリア1位を獲得したこともある誰もがその味を認める食事です。(泊まった後、この記事を書く上で知ったことですが…。)

味も良かったのですが、とにかく地元の食材にこだわっている内容だったのが素晴らしいと感じました。けっして高級料理というわけでないですが、バランスが良く総合的に満足できるディナーでした。

ディナー：黒毛和牛懐石

ディナーはとても満足。内容は黒毛和牛の鉄板焼きをメインとした懐石料理です。

食前酒の梅酒サワーから始まり、朝倉さんの食材を中心とした先付、お造りには本マグロやかんぱち、天草雅鯛という熊本県産の養殖の鯛、特に焼き物の鮎の塩焼きは嬉しかったです。

子供用の食事は子供が好きそうなポテトやうどん。6歳児には少し多いボリューム感でした。逆に足りないことはないので、その点は心配しなくていいと思います。

モーニング：バイキング

モーニングはバイキング形式。ディナーと同様、朝倉産の食材や郷土料理が食べられます。

出汁巻きや唐揚げなど冷凍を使うホテルも多いですが、これらは手作りのようで美味しかったです。

モチモチとふっくら夢つくしの上に乗せて丼にできる胡麻和え。

胡麻和えは博多の名物です。朝倉ならではのフルーツカレーもあります。

フルーツの甘さががっつりくるというものでなく、スパイスも効いていて美味しいです。

地元でとれた卵のハムエッグ。

朝倉の郷土料理「筑前朝倉蒸し雑煮」は珍しい蒸した雑煮で、餅が入っています。

銘柄鶏の華味鶏を使った炒め物も。

具の種類がたくさん用意されているうどんもあります。

子供が喜ぶパンもあります。

から揚げと卵焼きをたくさん食べました。たいへん満足です。

周辺施設：今回の1泊2日朝倉旅でいったところ

今回の朝倉・原鶴温泉旅で泰泉閣以外に寄ったスポットも紹介します。

香山昇龍大観音

泰泉閣のすぐ近くだったので寄ってみました。ビューホテル平成という高台にある老舗ホテルよりもさらに進んだ先にあります。

本堂手前の展望デッキの横には鯉がたくさんいて、50円でエサを購入できます。子供が大喜びです。

林檎と葡萄の樹

林檎と葡萄の樹ではアップルパイを食べました。

左がアップルパイが売っているカフェ的なお店です。

古民家カフェの雰囲気。

林檎と葡萄の樹の名物、甘酸っぱい林檎コンポートがたっぷり入ったアップルパイは絶品です。

アップルパイの他にも数種類スイーツがあり、息子はベリーのタルトを注文しました。

パンも置いてます。

パスタや物販もされているみたいです。(今回は寄ってません。)

また、自家果樹園で果物狩りも楽しめるそうで、12月中旬～翌年5月末を除いた季節は、いちご・りんご・ぶどう・柿・いちじなどの果物狩りを体験できます。

あまぎ水の文化村

大きなプールみたいなところは、3歳以上ひとり200円で利用できます。この日は若干天気が悪かったのと、人が全然いなさ過ぎたことや初めて行ったので水遊びの道具もなかったので、入り口付近にある噴水で子供たちを遊ばせました。

思った以上に楽しんでくれて、狭い噴水広場で1時間近く過ごしました。

タルト専門店 NOYU

タルト専門店 NOYUはずっと行きたかったお店です。元々福岡市内の桜坂に店舗を構えていたのですが、「フルーツの美味しいところで作りたい」という店主の想いでフルーツの町朝倉に移転したそうです。

結論からいって、今まで食べたタルトの中で一番美味しいといっても過言ではありません。店内限定のパフェを食べましたが、フルーツの美味しさはもちろん、各パーツの味の構成が絶妙なバランス。後を引かない甘さなのも好印象です。

NOYUに行くためだけに日帰りで1時間かけて朝倉まで来るのもあり。と感じさせてくれます。ぜひ皆さんも寄ってみてください。

ちなみにキッズパフェは400円台でこの内容とボリュームです。

もちろんパフェだけでなくタルトも食べられます。

道の駅 筑前町ファーマーズマーケット「みなみの里」

道の駅筑前みなみの里は、福岡県朝倉郡筑前町にある福岡県道77号筑紫野三輪線の道の駅。朝倉郡筑前町に2009年4月にオープンしました。

NOYUのすぐそばにあったので寄ってみましたが、100代以上ある駐車場が満車近くなるほどかなりにぎわっており、特にノーマークでしたが人気の道の駅のようで、「来てよかった」と思えるスポットでした。

お手頃価格かつ採れたての美味しい野菜や、焼き立てパン、手作り豆腐、弁当などもあり、見てるだけでも楽しいです。

筑前町の観光案内マップもあったので、周辺に観光に来た際にはまずみなみの里に来ると良いかもしれませんね。

大宰府 観世音寺

観世音寺には、福岡市に帰る途中、大宰府を通ったときに思い立って向かいました。

九州最大級の仏教彫刻展示など、重要文化財が数多く収められた宝蔵があります。 私たちも大人ひとり500円を支払い、観世音寺宝蔵を見学しました。

宝蔵には高さ5メートルほどの彫像が10体ほど並んでいます。そのすべてが9世紀くらいの彫像ですから非常に古いものです。撮影はできなかったので写真はありませんが、興味のある方は実際に足を運んでみてください。

泰泉閣に泊まってみたレビューまとめ

今回、泰泉閣に泊まってみた感想をまとめてます。

快眠ルームプランは2024年4月から始めたばかりの、泰泉閣にとって新たな挑戦なのかなと感じました。今後も実際に泊まったお客さんの声を聞き入れながら改善点などを模索し、さらにブラッシュアップしていくことでしょう。

なので、また1年後に快眠ルームプランがおこなわれているなら、改めて予約して伺いたいなと感じます。

また、うちの家族はフルーツが好きなので、果物の樹がそこら中にあるフルーツの町「朝倉」はドライブしているだけでも楽しめます。フルーツタルト専門店のNOYUでスイーツを堪能したあとは、道の駅「みなみの里」で新鮮な野菜を買って帰るのがおすすめです。