着物はたたんで保管するため、どうしてもたたみジワがついてしまいます。そんなとき、どのようにシワを取ればよいのでしょうか。
この記事では、着物のたたみジワを取る3つの方法として「陰干し」「アイロン」「しわ取りスプレー」を紹介します。それぞれの方法の手順や注意点を詳しく解説し、着物を美しく保つコツをお伝えします。
着物のたたみジワを取る方法①:陰干しの手順や注意点

着物のたたみジワを取る最も簡単で安心な方法が陰干しです。適切な方法で干すことで、シワを伸ばしながら湿気も取り除けます。
陰干しの手順:着物を傷めずにシワを伸ばす方法
陰干しは、着物の生地を傷めることなくシワを取る方法です。以下の手順で行いましょう。
- 着物用のハンガー(または幅の広いハンガー)を用意する
- 着物を広げ、襟元や裾のラインを整える
- 風通しの良い室内または日陰で吊るす
- 数時間から半日ほど干し、シワを伸ばす
この方法なら着物を傷めずにシワを取ることができます。ただし、陰干しだけでは完全にシワが取れないこともあります。
陰干しの際の注意点:直射日光を避ける理由とは
着物を干す際、直射日光を避けることが大切です。紫外線が生地を傷めたり、色褪せの原因になったりするからです。また、強風が吹く場所では着物が乱れてシワが増えることがあるため、できるだけ風の少ない場所を選びましょう。
着物のたたみジワを取る方法②:アイロンを使った着物のたたみジワ解消法

陰干しだけでシワが取れない場合は、アイロンを使うのも効果的です。しかし、着物の生地はデリケートなため、慎重に行いましょう。
アイロンの温度設定
アイロンを使用する際は、生地を傷めないように温度設定に注意しましょう。素材別の温度設定は以下を参照してください。
素材 | アイロンの温度設定 |
---|---|
正絹 | 低温(約100~120℃) |
ポリエステル | 中温(約140~160℃) |
綿や麻 | 中~高温(約160~180℃) |
また、必ず当て布を使用し、直接アイロンを当てないようにすることで、生地のテカリやダメージを防げます。
アイロンがけの具体的な手順:シワを効果的に伸ばす方法
アイロンを使う際の基本的な手順は以下のとおりです。
- 着物をアイロン台の上に広げる
- 当て布を置き、シワの部分に低温アイロンをかける
- 軽く押さえるようにしながらアイロンを滑らせる
- 完全に冷めるまで動かさずに放置する
手順を正しく守ることで、アイロン後に新たなシワがつくのを防ぐことができます。
アイロン使用時の注意点:生地を傷めないためのポイント
アイロンを使う際は以下の点にも注意しましょう。
- スチーム機能を使わない(絹の場合は特に注意)
- アイロンを強く押しつけない
- 焦げやテカリを防ぐため、同じ箇所に長時間当てない
正しくアイロンを使えば、生地を傷めることなくシワをしっかり伸ばすことができます。
着物のたたみジワを取る方法③:しわ取りスプレーの選び方や使い方

アイロンがけがむずかしい場合、しわ取りスプレーを使うのも一つの方法です。
しわ取りスプレーの選び方:着物に適した製品とは
しわ取りスプレーにはさまざまな種類がありますが、着物に適したものを選びましょう。
- アルコールフリーで生地に優しいもの
- 無香料または和装に合う香りのもの
- 速乾性が高いもの
上記のような特徴を持つスプレーを選ぶことで、安心して使用できます。少し値が張りますが、シワ取り名人ならデリケートな和装にも使えるのでおすすめです。

スプレーの効果的な使い方:シワを伸ばすコツ
しわ取りスプレーの使い方は以下のとおりです。
- 着物をハンガーにかける
- シワが気になる部分にスプレーする
- 手で軽く伸ばして形を整える
- 自然乾燥させる
スプレー後は湿った状態になるため、完全に乾かしてから着用しましょう。
スプレー使用時の注意点
スプレーを使用する際は以下の点に注意しましょう。
- 目立たない部分で試してから使用する
- 加工が施された着物には使わない
- 過剰に吹きかけず、適量を心がける
陰干し・アイロンがけ・しわ伸ばしスプレー使用後の保管方法
着物のシワを伸ばす方法として、陰干し・アイロンがけ・しわ伸ばしスプレーの3つがあります。
しかし、それぞれの方法の後に適切な保管をしないと、シワやカビの原因になることも。ここでは、正しい保管方法と注意点をわかりやすく解説します。
共通する保管のポイント
陰干し・アイロンがけ・しわ伸ばしスプレーのどの方法を使っても、着物の保管時に気をつけたい基本ルールは同じです。
- 湿気を避け、風通しの良い場所に収納
- 防虫剤を使う際は直接触れないようにする
- たとう紙(和紙)に包んで保管
- 長期間収納する場合は、年に1~2回は陰干しして湿気を飛ばす
これらのポイントを押さえることで、カビや虫食いを防ぎ、着物を長く美しい状態で保管できます。
陰干し後の保管方法
陰干し後の保管方法のポイントは以下のとおりです。
- 風通しの良い場所でしっかり乾燥させた後に収納する
- すぐに収納せず、完全に湿気が抜けた状態でたたむ
- たとう紙に包み、着物専用の収納ケースに保管する
湿気が残ったまま収納すると、カビやシミの原因になります。また、直射日光の当たる場所で干しすぎると、色褪せの原因になるため注意しましょう。
アイロンがけ後の保管方法
アイロンがけ後の保管方法のポイントは以下のとおりです。
- アイロンをかけた直後は、熱や湿気が残っているためすぐに収納しない
- 30分~1時間ほど陰干しして完全に冷ましてから収納
- シワを防ぐため、たとう紙に包み、なるべく平らにたたんで収納
熱が残ったままたたむと、湿気がこもりやすくシミやカビの原因になります。また、アイロンの熱で生地が傷んでいないか確認せずに収納すると、次回着るときにダメージが目立つ可能性があるため、必ず完全に冷ましてから収納しましょう。
しわ伸ばしスプレー使用後の保管方法
しわ伸ばしスプレー使用後の保管方法のポイントは以下のとおりです。
- スプレーを使用した後は完全に乾燥させることが必須
- スプレー成分が残っていると、シミやカビの原因になるため、乾いた布で軽く拭き取るのも◎
- 乾燥後、たとう紙に包んで収納し、防虫剤を併用すると安心
乾燥が不十分なまま収納すると、スプレーの成分が黄ばみの原因になってしまいます。また、防虫剤と一緒にビニール袋などに密閉して保管すると、湿気がこもって逆効果になることもありますので、たとう紙に包むのが基本です。
どの方法でも「湿気をしっかり飛ばす」「たとう紙で包む」「防虫対策をする」の3つを意識することで、長期間美しく保管できます。大切な着物を守るために、しっかりとした保管方法を実践しましょう!
まとめ
着物のたたみジワを取る方法には「陰干し」「アイロン」「しわ取りスプレー」の3つがあります。適した方法を選び、着物を美しく保ちましょう。
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