しめ縄は日本の伝統的な正月飾りで、神様を迎えるための大切なアイテムです。
この記事では、稲わらを使ったしめ縄の作り方を、写真(図解)付きでわかりやすく解説します。稲わらはメルカリなどのフリマで簡単に手に入ります。家族で楽しみながら伝統文化を学び、思い出を作りましょう!
稲わらを使ったしめ縄の意味を解説!
しめ縄は家を清め、災いを寄せ付けないための神聖な飾りです。歴史や作り方の背景を知ることで、作る楽しさがさらに広がります。
子どもにも一緒に作りながら教えてあげると歴史教育にもなり、より有意義な時間となりますよ。
しめ縄の歴史と意味
しめ縄は古代から神様を迎えるための神聖な結界として使われてきました。日本神話に登場する「天岩戸開き」の神話が由来とされ、神様を家に迎え入れるアイテムです。
しめ縄には「結びつける」という人々の絆を深める意味合いももちます。年末に飾りつけをし、新年の幸運を願いましょう。
しめ縄が左巻きの理由
しめ縄が左巻き(右から左に幕)の理由は、日本の伝統的な思想や神道における「左を神聖視する考え」に基づいているとされています。特に決まり事ではありません。
具体的には以下のような理由があります。
- 左が神聖な方向
- 自然界の流れに合わせる
- 縁起の良い巻き方
上記の理由から、しめ縄は左巻きで作られることが伝統として受け継がれています。
稲わらの特徴と利用方法
稲わらは、収穫後の稲の茎部分です。しなやかで丈夫なため、作りやすく、しめ縄の材料として最適です。また、通気性が良く、湿気を吸収しやすい性質があるため、しめ縄を長持ちさせることができます。
昔から稲わらは農業道具や生活用品の素材として使われ、日本の生活文化に根付いています。自然素材ならではの温かみが感じられる点も魅力です。
子供と一緒に作る意義
しめ縄作りは、子供たちに日本の伝統文化を体験させる良い機会です。
手作りすることで作業の楽しさを感じられます。
また、親子で一緒に作ることでコミュニケーションが深まり、家族の思い出づくりにもつながります。
束ねた稲わらをねじる工程は難しいですが、手首や手先の発達を促し、創造力を育む点でも、子供にとって貴重な経験となるでしょう。
一緒に作ることで学びと楽しさを共有できる素晴らしいアクティビティです。
稲わらを使ったしめ縄作りに必要な材料と道具
基本の材料
しめ縄作りに必要な基本の材料は以下の通りです。
・乾燥した稲わら…30~45本ほど
・飾り…紙垂(しで)、紅白の水引、松の枝、橙(だいだい)、ウラジロ、ひも
飾りは地域や家庭の好みに応じてアレンジが可能です。
100均に行けば、可愛い飾りが揃いますよ。
しめ縄飾りをお炊き上げする場合は、プラスチック製の飾りは一緒にお炊き上げすることができない場合があります。自然素材の飾り付けをおこなえば、丸ごとお炊き上げすることができますよ。
必要な道具
次に必要な道具を確認しましょう。
- 稲わら(30~50本ほど)
- はさみ
- 麻ひも(補強用)
- 霧吹き(わらを湿らせるため)
- 軍手(手を保護するため)
稲わらは上記の量でしめ縄1個分です。麻紐は途中の補強用は外しますが、最後にしめ縄の形を留めるのはそのまま残します(下記画像参照)。せっかく稲わらで作っているので、なるべく麻ひもが好ましいです。とはいえ、なければ別の紐で代用してもいいと思います。
安全面を考慮して、子供には安全なはさみを使わせましょう。
しめ縄飾りの事前準備
稲わらは、作業の1~2日前に軽く霧吹きで湿らせておきます。霧吹きがない場合は、前日に水に浸けておくことでも代用可能です。
飾り用の松の枝や紙垂も事前にカットしておくと作業がスムーズです。
子供と一緒に楽しむ!稲わらを使ったしめ縄作りの手順【写真あり】
いよいよしめ縄作りのスタートです!手順をひとつずつ確認しながら進めましょう。
稲わらの下準備
前述したように、霧吹きなどを使って稲わらを湿らせておきます。
作りやすくするために、前日におこなっておくことをおすすめします。
稲わらの根本には、筒状の袴がついていることがあります。しめ縄飾りの出来栄えに影響するため、取っておきます。
外すときのコツは、下から引っ張るようにして袴を抜きます。
しめ縄の編み方
稲わらを10~15本束ねたものを3束用意します。根本をそろえておきましょう。
3束の稲わらの根元をそれぞれ麻紐で結んでおきます。編む際に稲わらがバラバラにならず、編みやすくなります。
この麻紐はあとで外します。
STEP2で分けた3束の稲わらのうち、2束を編んでいきます。まず、2本の束の根元を麻紐で結んでおきます。
束はそれぞれ右巻きにねじって締め上げます。
右巻きにねじり上げた束は、左巻きにグルグルと巻いていきます。
膝にはさんで編むとやりやすいです。
上までねじり上げたら先を紐で結んでおきます。
STEP3で編み上げた縄と、残しておいた3本目の束を用意します。
2本(2束+1束)の根元を紐で結んでおきます。
3本目の束も同様、右巻きにねじり上げていきます。
太い縄のくぼみに沿って巻いていき、さらに太さを出します。この時、1つのくぼみだけを追うようにします。
上まで巻き終わったところで麻紐で結んでおきます。
編んだ縄を真っ直ぐに伸ばし、形を整えます。
はみ出た短い稲わらは、はさみで切っておきましょう。
籾(もみ)の部分は飾りとして可愛くなるので、そのまま切らずに残したりします。
編んだ縄を丸く成形したら、交わる部分を麻紐でしっかり縛ります。
稲わらの根元と先に結んでおいた紐を切って外します。
根本と先を同じ長さに切りそろえたら本体の完成です。
出来上がり。
完成した本体に、好きな飾りをつけて、より華やかなしめ縄にしましょう。
まとめ
稲わらを使ったしめ縄作りは、日本の伝統文化を家族で楽しむ貴重な機会です。準備から完成までの工程を楽しみながら、家族の思い出をたくさん作りましょう。
自分たちで作るしめ縄は、特別な正月飾りになります。ぜひ挑戦してみてください!
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