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眠い時に寝るのは幸せへの近道?メリットとデメリットを解説

眠い時に寝る 幸せ

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眠気を感じたときにすぐに寝ることは、心身の健康を保ち、幸福感を高める効果があります。睡眠は脳の疲労を取り除き、ホルモンバランスを整え、ストレスを軽減するため、元気で前向きな生活を送るためには欠かせません。

この記事では、眠い時に寝るメリットや注意点をわかりやすく解説します。

この記事の監修者
今 真一

今真一
上級睡眠健康指導士第782号


【上級睡眠健康指導士第782号】睡眠に関わる悩みや疑問を解決するアドバイザーとして活動。他、寝具にも精通しており寝具レビューYouTubeの運営もおこなっている。

目次

眠い時に寝ることで得られる幸せとは?

眠気を感じたときにすぐに寝ることで、心身の健康が向上し、日常生活の質が高まります。具体的な幸福感の向上の理由を見ていきましょう。

幸福感が向上する理由
  • 睡眠不足の解消
  • ストレス軽減とリラクゼーション効果
  • 生産性と集中力の向上

睡眠不足の解消

睡眠不足が続くと、脳の働きが鈍り、気分が落ち込みやすくなります。逆に、眠い時に寝ることで、必要な睡眠時間を確保でき、気分の安定と幸福感の向上が期待できます。

研究によると、十分な睡眠を取ることで、ポジティブな感情を生み出すホルモン「セロトニン」が分泌されやすくなるため、日常生活が楽しく感じられるようになります。

参考:理化学研究所「睡眠・覚醒機能と24時間リズムをセロトニンが束ねる

上級睡眠健康指導士

睡眠不足はうつ病や不安障害のリスクを高める要因です。眠い時に寝る習慣をつけることで、心の健康が守られます。

ストレス軽減とリラクゼーション効果

眠い時に寝ることで、脳が休まり、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が抑制されます。これにより、心がリラックスし、日々のストレスが軽減される効果が期待できます。

特に短い仮眠(パワーナップ)は、ストレス対策として有効で、午後の集中力を高める働きがあるのでおすすめです。

生産性と集中力の向上

眠い状態では集中力が低下し、作業効率が悪くなります。一方、適切なタイミングで睡眠を取ることで脳がリセットされ、集中力や生産性が大幅に向上します。その結果、作業満足度が上がり、幸福度も向上するでしょう。

上級睡眠健康指導士

仕事や学業での生産性を上げるためにも、眠い時に適切に寝ることは非常に重要です。

眠い時に寝るメリットとは?心身の健康と幸福感の向上

眠い時に寝ることには、身体の免疫力向上や病気予防、精神的な安定など、多くの健康に関するメリットがあります。以下で詳しく解説していきます。

眠い時に寝るメリット
  • 免疫力の強化
  • 心臓病や糖尿病のリスク低減
  • 精神的健康の維持

免疫力の強化

十分な睡眠を取ることで、免疫系が活性化され、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなります。免疫細胞が睡眠中に活発に働くため、体の健康を守るためには質の高い睡眠が欠かせません。

睡眠中、免疫系はサイトカイン(腸内細菌学会「用語集」)と呼ばれる物質を分泌し、脳に指令を送ることで免疫機能を調整します。この過程で、免疫細胞が活性化され、体内の炎症や感染症と戦う準備が整います。これについてある研究では、睡眠時間が短い人は風邪やインフルエンザの感染率が高いことが示されています。特に、「1日5時間以下の睡眠は免疫細胞の働きを弱め、感染リスクを増大させる」ことがわかっています。

つまり、睡眠は脳の休息にとどまらず、免疫機能をサポートする重要な時間でもあるのです。質の良い睡眠を取ることで、体は病原菌への抵抗力を高めてくれます。

参考:睡眠の免疫力の不思議な関係

心臓病や糖尿病のリスク低減

不規則な睡眠は心臓病や糖尿病のリスクを高める可能性があります。睡眠中は血圧が下がり、心臓の負担が軽減されるため、心血管系の健康維持にもつながります。

上級睡眠健康指導士

慢性的な睡眠不足は、生活習慣病のリスクを高めるため、睡眠を大切にすることが重要です。

精神的健康の維持

良質な睡眠は、ストレスを軽減し、気分の安定に役立ちます。不眠が続くと、不安感やイライラが増すため、精神的な健康を保つためにも睡眠は欠かせません。

日本心理学会の研究では、睡眠時間や睡眠の質が精神的健康度と密接に関連していることが報告されています。特に、睡眠の質が低下すると、精神的健康度も低下する傾向が確認されています。

参考:睡眠時間及び睡眠の質と精神的健康度との関連性

眠い時に寝るデメリット-生活リズムへの影響とは?

眠い時に寝ることにはメリットが多い一方で、生活リズムの乱れや社会生活への影響など、注意すべき点も存在します。

眠い時に寝るデメリット
  • 夜間の睡眠の質の低下
  • 昼夜逆転のリスク
  • 社会生活への影響

夜間の睡眠の質の低下

日中に長時間寝ると、夜間の深い睡眠が妨げられ、結果的に睡眠の質が低下する場合があります。「眠い時」がいつなのかによって、デメリットにもなってしまうため、眠気を我慢する必要がでてくるケースもあるでしょう。

昼夜逆転のリスク

昼間に何度も寝てしまうと、夜に眠れなくなり、昼夜逆転の生活が定着する恐れがあります。規則正しい生活リズムを保つためには注意が必要です。

昼夜逆転による影響は次のようなものが考えられます。

  • 睡眠不足・質の低下: 不規則な睡眠により疲労感が持続
  • 免疫力低下: 病気にかかりやすくなる
  • ホルモンバランスの乱れ: メラトニンやコルチゾールの分泌が乱れる
  • 生活習慣病リスク増加: 高血圧、糖尿病、肥満のリスク上昇
  • うつ症状: 気分が落ち込み、意欲が低下
  • 不安感の増加: 精神的なストレスが溜まりやすい
  • 集中力・記憶力の低下: 学習や仕事のパフォーマンスが低下
上級睡眠健康指導士

昼寝は20~30分以内に抑えることで、効率よくリフレッシュすることができます。

社会生活への影響

昼寝のタイミングが悪いと、仕事や学校での活動に支障をきたす場合があります。眠気のコントロールは社会生活においても重要なスキルです。

授業中、会議中など、眠くなってはいけいないタイミングがありますよね。眠いからといって一度寝てしまうと、体内リズムが調整されて毎日同じくらいの時間に眠気が来るようになる可能性があるため、ときには我慢も必要です。

眠い時に寝ることで幸せを感じる理由を科学的に解説

眠い時に寝ると幸せを感じられるのは、脳の働きやホルモン分泌の仕組みに関係しています。

眠い時に寝るデメリット
  • 睡眠圧の解消による脳のリフレッシュ
  • 体内時計との調和される
  • ホルモンバランスの正常化

睡眠圧の解消による脳のリフレッシュ

睡眠には「睡眠圧」と呼ばれる脳の疲労蓄積の状態があります。起きている時間が長いほど、疲れて「眠りたい!」と思う気持ちが強くなります。これが睡眠圧が高くなるということです。

たとえば、朝起きたばかりは元気だから眠くないけど、夜になると疲れて眠くなるのは、睡眠圧が一日中たまっているからです。

眠い時に寝ることで、この睡眠圧が解消され、脳がリフレッシュされます。脳は睡眠中に次のようなリフレッシュ作業をおこないます。

  • 疲れた脳のゴミをお掃除する
  • 記憶の整理整頓
  • 脳のエネルギー回復
  • 心の安定

つまり、睡眠は脳をリフレッシュするための「休息」「お掃除」「整理整頓」 の時間なのです。

体内時計との調和される

人間の体は「サーカディアンリズム」と呼ばれる体内時計に従って行動しています。眠気を感じたときに寝ることで、体内時計が調和し、生活の質が向上します。

たとえば、サーカディアンリズム(体内時計)は電車の時刻表のようなものです。電車に乗るには、決まった時間に駅に行く必要がありますよね。遅れたり早すぎたりすると乗り遅れてしまいます。それと同じで、眠くなったときにしっかり寝ると、体内時計がうまく動いて、毎日を元気に過ごせるようになるのです。

ホルモンバランスの正常化

眠っている間に「メラトニン」や「成長ホルモン」など、体に必要なホルモンが分泌されます。これにより、健康的な体を維持できます。

メラトニンと成長ホルモン は、体を元気に保つためにとても大切なホルモンです。メラトニンは夜になると分泌されて、体に「もう寝る時間だよ!」と教えてくれます。これがないと、なかなか眠れなくなります。

成長ホルモンは寝ているあいだに出てきて、体を成長させたり、傷を治したり、疲れた体を元気に回復させたりします。

上級睡眠健康指導士

睡眠を適切に管理することで、体のホルモンバランスが整い、心身ともに健康な生活が送れます。

まとめ

この記事のまとめ

眠い時に寝ることで得られる主なメリット

  1. 心身の健康の向上
    • 睡眠不足の解消:脳と体が休まり、疲労が回復する
    • 免疫力の強化:感染症にかかりにくくなる
    • 生活習慣病の予防:心臓病や糖尿病のリスクが下がる
  2. 精神的な安定と幸福感の向上
    • ストレス軽減:ストレスホルモン(コルチゾール)の抑制
    • ポジティブな気分:幸せホルモン(セロトニン)の分泌促進
    • 集中力と生産性の向上:脳のリフレッシュ効果
  3. ホルモンバランスの正常化
    • メラトニン:良質な睡眠を促し、体内時計を整える
    • 成長ホルモン:成長や体の修復、疲労回復をサポート

注意点(デメリットへの対策)

  1. 生活リズムの乱れに注意
    • 長時間の昼寝は避け、20〜30分程度に留める
    • 規則正しい生活習慣を心がける
  2. 夜間の睡眠の質を守る
    • 日中に頻繁に眠ると夜眠れなくなるため注意
    • 夜はリラックスできる環境で眠る
  3. 社会生活への影響を最小限に
    • 重要な予定や仕事がある場合は、眠気対策として短い仮眠(パワーナップ)を活用する

眠い時に適切に寝ることで、体も心も元気になり、毎日が充実します。上手に睡眠を管理し、自分に合った睡眠スタイルを見つけることで、より幸せな生活を手に入れましょう。

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この記事を書いた人

【上級睡眠指導士782号】 身長175㎝/体重62㎏。睡眠の質を高める寝具の重要さに気づいて7年経つ寝具選びのプロ。腰痛にやさしいマットレスが特に好き。寝室はマットレスだらけです。

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