毎日の生活で気づかぬうちに増えている「ペットボトルごみ」。環境問題の観点からも、自治体のごみ出しルールから見ても、できるだけ減らしたいと感じている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、ペットボトルごみを減らすためにできる具体的な方法と、家でもオフィスでも無理なく続けられるおすすめの代替手段を紹介します。

ゆいこ
女性/エシカルコンシェルジュ/ライター
「私らしくサスティナブルな暮らし」を楽しむ2児の母。エシカルコンシェルジュ取得。編み物が大好きな息子6才と娘1歳、元料理人のパートナーと共に家庭菜園や保存食づくりなど家族でエコ生活を満喫中。
Instagramでナチュラルな暮らしを発信中
なぜペットボトルごみを減らす必要があるのか?
私たちの身近にあるペットボトル飲料は便利な反面、使い捨てが前提でごみ問題の大きな要因となっています。リサイクルが進んでいるように見えても、実際には多くが廃棄され、資源や環境に大きな負担をかけています。
ここでは、なぜペットボトルごみを減らすべきなのか、その背景にある3つの理由を整理してお伝えします。
- 資源の無駄遣い:ペットボトルの原料は石油。製造にも大量のエネルギーが必要。
- リサイクル率は高くない:日本は回収率は高いものの、実際のリサイクル率は5割前後。
- 海洋汚染の原因にも:ポイ捨てや風に飛ばされたペットボトルが、マイクロプラスチックとなって海に。
資源の無駄遣いにつながる
ペットボトルの主な原料は、石油から作られるプラスチック(PET樹脂)です。製造には多くのエネルギーと水を使用し、1本の500mlペットボトルを作るために、実は水もCO2も余分に排出されています。
大量生産・大量消費される現代では、この負担が積み重なり、地球資源の枯渇や気候変動への影響が懸念されています。
リサイクル率は意外と低い
日本ではペットボトルの回収率は約90%と高水準ですが、そのすべてがリサイクルされているわけではありません。
実際に新たな製品として再利用されている割合は約50%程度にとどまり、残りは焼却処分や埋め立て処理されています。リサイクルが万能ではない以上、発生量そのものを減らす「リデュース」の意識が重要です。
海洋汚染やマイクロプラスチックの原因に
ポイ捨てされたペットボトルや風で飛ばされたごみが、川を通じて海へ流れ込み、海洋汚染の原因に。太陽光や波の影響で細かく砕けたプラスチックは「マイクロプラスチック」となり、魚や海鳥に摂取され、生態系への深刻な影響を与えています。
これらは最終的に私たちの食卓に戻ってくる可能性もあり、身近な問題として捉えるべきです。
ペットボトルごみを減らす具体的な方法
環境への負荷を減らすために、日常生活のちょっとした工夫からペットボトルごみの削減を始めることができます。ここでは、今日からすぐに実践できる3つの方法を紹介します。
- マイボトルを持ち歩く
- 家では浄水器やウォーターサーバーを活用
- まとめ買いより“使い捨て”をやめる
マイボトルを持ち歩く

コンビニや自動販売機でペットボトル飲料を買う習慣がある方は、マイボトルの携帯を習慣にするだけでごみの発生を大幅に減らせます。
お気に入りのデザインや保冷・保温機能のあるボトルを選べば、持ち歩くのが楽しくなり、外出先での飲み物代の節約にもつながります。
家では浄水器やウォーターサーバーを活用
毎日飲む水をペットボトルで購入している方は、家庭用の浄水器やウォーターサーバーに切り替えるのが効果的です。中でも水道水をろ過して使う“浄水型ウォーターサーバー”は、ゴミを減らしつつ安心・安全な水を手軽に利用できるため、環境にも家計にもやさしい選択肢です。

まとめ買いより“使い捨て”をやめる
500mlのペットボトルを1本ずつ買うよりも、2Lボトルなどを購入してピッチャーに移し替えるほうが、ごみの量もコストも抑えられます。ただし、最終的にはペットボトルごみはゼロにはできないため、長期的には「そもそも買わない」仕組みを取り入れるのが理想的です。
最もスマートな選択肢は「浄水型ウォーターサーバー」
ペットボトルごみを減らしつつ、手間なく安全な水を確保したい方には「浄水型ウォーターサーバー」がおすすめです。
水道水を本体に注ぐだけで、内部のフィルターが塩素や不純物をしっかり除去。重たいペットボトルの買い物・保管・ゴミ出しから解放されます。
浄水型ウォーターサーバーのメリット
- ペットボトルごみがほぼゼロに
- 定額制で経済的(月額3,000円前後〜)
- 安全でおいしい水をいつでも手軽に
中でも「ハミングウォーター」や「LOCCA(ロッカ)」などは、初期費用も抑えられ、初めての方にも扱いやすい人気モデルです。
まとめ|ペットボトルに頼らない暮らしへ
ペットボトルの便利さに頼る暮らしは、気づかないうちに環境にも家計にも負担をかけています。小さな工夫から始めることで、無理なくごみの削減につなげることが可能です。
特に毎日飲む「水」を見直すだけで、ごみの量は大きく変わります。マイボトルの活用や、浄水器・ピッチャーの利用も良い選択ですが、より快適で手間がかからない方法として注目されているのが浄水型ウォーターサーバーです。
ペットボトルごみを出さず、経済的かつおいしい水を手に入れたい方は、ぜひ導入を検討してみてください。
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