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コルチゾールとストレスや睡眠との関係を解説!その役割と体への影響とは?

コルチゾール ストレス

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現代社会において、ストレスは日常生活の一部となり、多くの人がその影響を受けています。その中で、「ストレスホルモン」として知られるコルチゾールを正しく理解することは非常に重要です。

この記事では、体の中でコルチゾールがどんな働きをしているのか、ストレスとどんな関係があるのか、そして私たちの健康にどんな影響を与えるのかを分かりやすくお伝えします。また、コルチゾールをうまくコントロールして、毎日を元気に過ごすためのコツもご紹介!上級睡眠健康指導士の資格を持つ筆者が、専門的な知識を日常生活に役立つ形でお届けします。

この記事の監修者
今 真一

今真一
上級睡眠健康指導士第782号


【上級睡眠健康指導士第782号】睡眠に関わる悩みや疑問を解決するアドバイザーとして活動。他、寝具にも精通しており寝具レビューYouTubeの運営もおこなっている。

目次

コルチゾールとは?ストレスとの関係をわかりやすく解説

コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの一種で、体内の多くの生理機能に関わる重要なホルモンです。その中でも、ストレス反応に対する体の適応を助ける役割が広く知られています。

しかし、コルチゾールの役割はそれだけにとどまりません。エネルギー管理、免疫機能の調節、血圧と血糖値の維持など、多くの重要な機能を担っています。

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まずはコルチゾールの基本的なポイントから、もう少し詳しく紹介していきます。

コルチゾールのポイント!
  • コルチゾールは生命維持に欠かせないホルモン
  • コルチゾールは体の緊急事態に対処してくれる
  • コルチゾールの分泌は朝がピーク

コルチゾールは生命維持に欠かせないホルモン

コルチゾールは体内で次のような役割をこなします。

コルチゾールの役割
  • エネルギー管理
    炭水化物、脂肪、タンパク質を代謝してエネルギーに変換し、体が必要なエネルギーを供給できるようサポートします。
  • 血糖値の維持
    ストレスがかかった際には血糖値を上げ、脳や筋肉へのエネルギー供給を確保します。
  • 免疫機能の調整
    炎症反応を抑え、過剰な免疫応答を制御します。医療分野ではステロイド剤としても活用されています。
  • 血圧の調整
    血管の収縮を調節し、血圧を適切なレベルに保ちます。

つまり、ひとことでいうならコルチゾールは生命維持に欠かせないホルモン。分泌量のバランスが保たれるべき物質といえます。

コルチゾールは体の緊急事態に対処してくれる

ストレスを感じると、まず脳の「司令塔」ともいえる視床下部が動き出します。すると、その指令を受けて副腎がコルチゾールというホルモンを出し始めます。この一連の反応は「闘争・逃走反応(Fight or Flight Response)」と呼ばれます。

この反応により、心拍数の増加、血圧の上昇、血糖値の上昇など、体が緊急事態に対処できるような生理的な変化が引き起こされます。

短期間のストレス反応は正常な生理的反応で、命を守るための大切な仕組みですが、慢性的なストレスにより長期的なコルチゾール分泌が続くと、健康に悪影響を及ぼしかねません。

上級睡眠健康指導士

短期間のコルチゾール分泌は体にとって必要不可欠な反応ですが、慢性的に続くと免疫力の低下や睡眠障害、体重増加などの健康リスクを引き起こします。適切なストレス管理が重要ですね。

コルチゾールの分泌は朝がピーク

コルチゾールの分泌には概日リズム(サーカディアンリズム)があります。通常、朝に分泌量がピークに達し、日中から夜にかけて減少します。このリズムは体内時計により調整され、睡眠と覚醒のサイクルにも影響を与えます。

このリズムが乱れると、疲労感、集中力の低下、不眠症、免疫力の低下など、さまざまな問題が引き起こされます。

正常なコルチゾール分泌パターンを維持するのには、規則正しい生活習慣を送ることが大切です。

ストレスがかかるとコルチゾールはどう変化する?

急性ストレス時はコルチゾール分泌が増加する

急激なストレスに直面すると、副腎は瞬時に大量のコルチゾールを分泌し、体は戦うか逃げるかの準備をします。

副腎とは

副腎(ふくじん)は、腎臓の上にちょこんと乗っている小さな三角形の臓器で、人の体を支える「ホルモン工場」のような役割を果たしています。大きさは片方で約2〜3cmほどですが、重要なホルモンをいくつも作っています。

慢性的なストレスではコルチゾール持続的な高値が続く

慢性的なストレスが続くと、副腎は持続的にコルチゾールを分泌し続けます。この状態が続くことで、血糖値が高いまま維持され、インスリンの効果が弱まることで糖尿病のリスクが高まります。また、血圧の上昇により高血圧心血管疾患のリスクも増加します。

さらに、長期的なコルチゾールの増加は免疫力の低下筋肉の減少、さらには骨密度の低下を引き起こすこともあります。これにより感染症にかかりやすくなり、骨折のリスクも高まります。

2014年に筑波大学が発表した論文では「慢性的なストレスは、通常のコルチゾール分泌のパターンを乱し、昼夜のリズムが不安定になる」ことが確認され、これが疲労感や免疫機能低下につながる可能性が示唆されています。

参考:慢性ストレスの変化がコルチゾールリズムに与える影響

ストレス反応におけるコルチゾールの役割は「進化的な視点だと生存に不可欠」

ストレスに対処するためのコルチゾール分泌は、体内の多くの箇所に影響を与えます。しかし、エネルギー供給を確保し、危険な状況に対処できるようにするこの反応は、進化的な視点から見れば生存に不可欠です。

ただし、慢性的なストレスによって分泌が常に高い状態になると、心身の不調や生活習慣病の発症リスクが増加します。ストレス対策が適切に行われない場合、うつ病不安障害を引き起こす要因にもなります。

コルチゾールが体に与える影響とは?

コルチゾールの適切な分泌は健康維持に欠かせませんが、分泌量が多すぎたり少なすぎたりすると、体にいろいろな影響を与える可能性がでてきます。

免疫力低下のリスク

コルチゾールは、免疫反応を抑制することで炎症を軽減しますが、過剰な分泌が続くと免疫力が低下します。

その結果、風邪をひきやすくなったり、けがが治るのが遅くなったりします。また、免疫力が弱くなると、体の中で「炎症性疾患」(体が炎症を起こしやすくなる病気)や「自己免疫疾患」(自分の体を間違って攻撃してしまう病気)になるリスクも高まることがあります。

日本の医学系ジャーナルに掲載された研究では、クッシング症候群(コルチゾールが慢性的に高い状態)の患者において、免疫力の低下と感染症リスクの増加が確認されています。
参考:クッシング症候群/サブクリニカルクッシング症候群

血圧や血糖値の上昇

コルチゾールは、血圧や血糖値にも影響を与えます。

ストレスがかかると、コルチゾールの分泌が増えて血管が縮まり、その結果、血圧が上がります

また、コルチゾールは血糖値を上げる働きもあり、これが長く続くと、糖尿病になるリスクが高くなります。特に、コルチゾールが原因で「インスリン」という血糖値を下げるホルモンの働きが悪くなると、さらに深刻な健康問題を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

脂肪蓄積と体重増加

ストレスが長い間続くと、体の中で「コルチゾール」がたくさん分泌されるようになります。このコルチゾールは、体に脂肪をためこむ働きを強くすることがあり、特にお腹の周りに脂肪がつきやすくなります。その状態が続くと、体の中の健康バランスが崩れてしまい、病気になりやすくなることもあります。

ですから、体を元気に保つためには、毎日少しずつでも体を動かしたり、野菜やお魚などをしっかり食べたりすることが大切です。

上級睡眠健康指導士

ストレスをためすぎず、よく寝たり、楽しいことを見つけて心をリラックスさせるのも、とてもいい方法ですよ!

うつや不安症などへの影響

コルチゾールの分泌が増えると、心の健康にも影響を与えます。ストレスホルモンが高い状態が続くと、うつ病や不安を感じやすくなるリスクが高まります。

また、ストレスが長く続くと脳の働きにも悪影響を及ぼします。記憶力が低下したり、集中できなくなったりすることも。さらに、眠れなくなったり、イライラしたり、気分が沈んでしまうことも多くなってしまいます。

上級睡眠健康指導士

ストレスが続くと、心も体もバランスを崩してしまいます。ストレスを減らすために、深い呼吸や適度な運動は脳のリフレッシュにも役立ちますよ。

コルチゾールとストレスのバランスを保つ方法

コルチゾール分泌を正常に保ち、ストレスを軽減するための方法を以下に紹介します。

適度な運動の重要性

運動は、コルチゾール分泌を抑える最も効果的な方法のひとつです。特に有酸素運動(ウォーキング、ジョギングなど)は、ストレス軽減効果が高いとされています。

また、適度に体を動かすことはストレス対策としての効果だけでなく、体重管理、心臓の健康維持、睡眠の質の向上など、総合的な健康促進にも役立ちます。

運動をする暇や習慣がない方は、いつもエレベーターを使う自宅マンションを階段で昇り降りするといったような身近でできることから始めてみてはいかがでしょうか。

上級睡眠健康指導士

無理に続けようとすると逆効果になりがちです。可能な範囲で少しずつ運動量を増やしてみてください。

十分な睡眠と休息の確保

睡眠不足はコルチゾール分泌の乱れを引き起こし、ストレス対策に逆効果をもたらします。

成人の理想的な睡眠時間は 7~9時間 とされています(厚生労働省「良い睡眠の概案」)。毎日7〜9時間の睡眠を確保し、規則正しい生活習慣を心がけましょう。就寝前のリラックスする習慣を取り入れてみてください。

ビタミンCの摂取と食生活の改善

ビタミンCは、ストレスホルモンの調整を助ける栄養素です。柑橘類赤ピーマンブロッコリーなどの食品を積極的に摂取しましょう。

また、カフェインの過剰摂取を避け、栄養バランスの良い食生活を送ることで、コルチゾール分泌の正常化が期待できます。

まとめ

コルチゾールは、体内の多くの機能を調節する重要なホルモンですが、ストレスが長期的に続くと深刻な健康リスクを引き起こす可能性があります。

ストレス管理を徹底し、適度な運動、十分な睡眠、バランスの取れた食生活など、生活習慣を見直すことで、コルチゾール分泌のバランスを維持し、健康な生活を送りましょう。

参考:日本睡眠教育機構

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この記事を書いた人

【上級睡眠指導士782号】 身長175㎝/体重62㎏。睡眠の質を高める寝具の重要さに気づいて7年経つ寝具選びのプロ。腰痛にやさしいマットレスが特に好き。寝室はマットレスだらけです。

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